Monday, February 25, 2008

ボストンで生む人のための出産ガイド 6 (事前の入院申込、赤ちゃんのかかりつけ小児科医PCP、分娩)

14. 事前の入院申込、赤ちゃんのかかりつけ小児科医PCPを決める
BWHでは、妊娠中期に分娩に関する説明と入院手続きの書類が送られてきます。一部書類を記入/返送する必要があり、そのためには新生児のための小児科医を決めなくてはいけません。Beth Israel 病院では、入院に関する説明の用紙を読んでサインを提出することで、入院の申し込みが完了しました。生まれてきた赤ちゃんの小児科主治医は、産後入院中に決めるようにいわれたそうです。どっちにしても小児科医を決めなければいけません。またまた口コミで、いろんなひとにきいてみましょう。候補の医師がきまったら、電話して、保険、予定日、産院を告げて、新生児のPCPを希望するとを伝えます。日本生まれの上の子はChildren’s Hospital corporation, Boston のレジスタードナースRN(この場合手続き上はRNではなくRNの指導小児科医がPCPとして登録されます)、米国で生まれた下の子はCentre Pediatric Associates P.C.の小児科医にPCPとなってもらいました(余談ですが、どちらのPCPもすばらしい方でしたが、チルドレンホスピタルは、保険請求(事務手続き)のトラブルが多くてまいりました)。妊娠中にCentre Pediatric Associatesに電話したら、生まれてくる子どものPCPを希望する親の向け説明会が月に1回あり、それに参加するようにいわれました(これがPCP指定のために必須だったかどうかはよくわかりません)。

参考までに、名前の上がった小児科クリニック
Centre Pediatric Associates P.C. (One Brookline Place, Suite327)
・Alewife Brook Community Pediatrics (92 Mass Ave., Arlington, MA 02474, tel: 781-643-4507)
・Family Practice Group,P.C. (22 Mill St, suite204, Arlington, MA 02476, tel: 781-648-9700)
・Children’s Hospital corporation, Boston
Harvard Vanguard Medical Associates (Kenmore office)

15. 分娩
「ボストンで生む人のための出産ガイド96年版」も御参照ください。分娩については重複する項目はこちらでは書いていません。

陣痛から入院まで
陣痛(分娩の開始)と思ったら、電話をして受診のタイミングについて相談します。臨月に入ったら、産院に電話する時に話す内容(名前とIDナンバー、主治医、予定日、妊娠中経過や前回出産時の様子、痛みの間隔や随伴症状、産院までの所用時間などなど)を、メモしておくといざというときに安心です。一般には経産婦でも陣痛間隔がかなり狭くなるまで(5分)待つようにいわれます。無痛分娩を希望しようと思ったけど、受診時には子宮口がすでに開大して間に合わなかった、受診したが2時間くらい近くで時間を潰してからもう一度診察して入院を決めた、GBS(溶連菌)陽性だから少し早めに抗生剤点滴のために入院した、胎動の減少があったので誘発剤の使用を勧められた、などなど。心配なら、心配だと言い張れば受診を拒否されることはありません、不安があればしつこく伝えましょう。私は英語環境での分娩の心配を減らすために、希望する分娩について文書を作成/持参しました(バースプラン=つたないものですが末尾に文例を添付します。自分の不安は多少軽減しましたし、入院時に何度も繰返される問診もちょっと楽だった気がします)。

入院
入院すると陣痛分娩室(Labor-Delivery-Recovery Room、以下LDR)に入ることが多いようです。BWHの場合には、Center for Labor and Birth というユニットになり、付き添い(1−2人)以外の人と12歳未満は入れません。無痛分娩希望の場合は、麻酔科医の問診/診察があります。分娩の立ち会いが二人をこえる時は、妊婦が立ち会いを希望しているという書類にサインが必要です。兄姉は入室禁止と再三聞いていたのですが、じつは子どものケア専任の大人がいれば(つまりパートナーの他にもうひとり)入室可能という情報もあります。

出産時には、誘発剤の使用や人工破膜といった分娩への介入、麻酔/鎮痛剤の使用、母乳栄養を希望するかなどのさまざまな選択肢があり、ひとつひとつ産婦の希望が聞かれるそうです。英語でのやりとりになりますし、産婦/パートナーとも慌てていますから、事前にパートナーと検討、相談しバースプランを作成しておくのも一法です。

産後
産後2時間程の経過が順調ならば、LDRから一般病室に移ります。入院中は、担当ナース(2または3交代)の他に、朝夕に体温/血圧測定専門の看護師、新生児の出生証明係、写真屋さん(有料)、ルームサービスや掃除の人がやってきます。医師の診察は、産科医/小児科医ともに早朝です、ききたいことは寝ぼけていても忘れないように、あらかじめメモしておきましょう。産科医に出生証明サインをもらうつもりならば、診察の時にしてもらいましょう(詳細は出生証明、出生届、パスポートの項参照)

入院中に沐浴や授乳、退院の講習があって、全部出ていると結構忙しいはずです。BWHでは、食事は電話で好きなものを朝−夜の好きな時間に頼めました。たくさん頼んでダーリンと食べましょう。入院日数は短いけど、出産が夜8時以降だと1日多く在院できます。本人の希望で産後48時間(帝王切開96時間)より早く退院したい場合は、訪問看護が受けられます。Beth Israelでは米国の看護師および日本の助産師資格をもった方がいて、お世話になれて良かったという方もいらっしゃいました。

産院退院後に看護師訪問を受けた方(Mount AuburnやMGH、Beth Israel)も多く、初産で心強かった、血圧などもみてもらってよかった、そうです。

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