ほめてくれる:
検診時に質問したら、とてもいい質問だとほめられた。野菜の多いバランスの取れた食事をしている、と話したら絶賛された。産後、『あなたのお産は、すばらしい。ビュティフォーー!!』と産科医、ナースにいっぱい言ってもらって嬉しかった。産むときに(思っていたよりも)産婦の希望をきいてくれた。正常分娩であれば、医療よりはお産のイベント性に重点が置かれている感じだった。→日本では、“いい赤ちゃんを生むために、お母さんが辛抱する”ことが当然のようにもとめられる。日本の大学病院周産期センターでの出産経験があるが、流れ作業にのせられているようで、つらかった。
英語環境下での分娩法の選択:
英語だから大変。どういう分娩をしたいのか、麻酔法をはじめとして妊婦本人の選択することが多い、これが大変なこともいいこともある。ボストンに限らず、出産に際し自分のバースプランをたてることが大切なのではないか?情報収集は、日本よりも大変だった。通訳が来てくれて助かった/予約したのに来てくれなくて心配だった。普段の会話で英語は困らないが、分娩のような非常時は、やはりパートナーがいてくれてよかった。
無痛分娩、鎮痛:
分娩時麻酔のスタッフ、システムは良く整えられていた(出産専門の麻酔科部門があり、対応が迅速)。無痛分娩が一般的とされているが、主治医が自然分娩の良さを話していた。自然分娩の良さについても、自分で情報を集めたらいいのではないか。無痛分娩を考えていたが、受診したら分娩が進行していて麻酔のタイミングを逃してしまった。無痛分娩しないつもりだったが、痛かったのでしてもらった。初回の硬膜外麻酔がうまく入っていなくてやり直した(効かない時ははっきり言った方がいい)。体格が小さいので初回麻酔投与量を少なくするよう、あらかじめ麻酔科医に確認しておいた。『痛みを無くす』ことが重要らしく、産後も鎮痛剤/下剤を定時処方として飲まされた。産後に少し痛いけど鎮痛剤は不要と言ったら、ナースが不思議そうな顔をした。たしかにBWHの無痛分娩技術は優れているが、自然分娩の良さがもっと知られてもいいのではないかと思った。
便利なシステムやグッズ:
LDRは、担当スタッフの細やかなケアが受けられ、点滴をカバーしてもらってシャワーを使ったり、TVをみたりと快適(すぐに出産なんですけどね)。産後のアンダーウエアやガウン、靴下が用意されていて、自分の分娩準備が楽だった。産後の痔疾にたいする入院中のケアプログラムが整っていて、退院時にドーナツクッション、座浴用のベイスン、収斂剤入りパッド、ステロイド軟膏をたっぷりもらった。ミルクなどの試供品入りバッグが、使いやすいデザインだった。搾乳ポンプが、良くデザインされていて、母乳指導と搾乳ポンプの紹介が一連となっているのも実際的だと感じた(病院ではMedelaというメーカーを推薦し、そこの社員がポンプ指導をしてくれる方式になっていた)。LDRを含め、設備は便利/高価だが、出産の快適さ=ハイコストではないと思う(日本の助産院で出産したが、産婦優先の考えに基づいたシステム/設備が低コストで実現されていた)。→実際、正常分娩で日本の4〜5倍の費用がかかっているそうです。そして、『ボストンの分娩システムは便利だったが、おなじサービスを自費で受けるのは高すぎる』と参加者は考えていました。
家族のこと:
夫の立ち会いが必須なので、姉兄を知り合いにあずける必要があり、分娩より心配だった。母が日本から来てくれたが、入国や乗り継ぎが心配だった(JALのファミリーサービスが便利、入国審査官に見せる手紙を用意したなど)。日本からヘルプを頼むことはできなかったが、日本よりもパートナーが産後に比較的長期(一般に1−2週)休むことが認められているのでよかった。おとうさん、がんばってね!
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