英語には、日本語ほどではないが、謙譲や尊敬の語法がある。
例えば、自分がポスドクか学生だとして、自分のボスが、
Do you want me to do xyz?
と言ったら、そのボスは謙譲語を使っている。しかし、これに乗じて、
Yes, I want you to do it.
と言い返したら、たぶんそのボスはいい気はしないはず。たぶん「分かってないなー」と思いながら、ちょっと憤慨する。
他の例として、私が自分の学生から、
I want you to write me a recommendation letter.
I would like you to write me a recommendation letter.
というメールを受けたら、たぶん無視すると思う。
また、誰か他人のプレゼンテーション/講演を聞いたときに、その喋り手に対する典型的な尊敬語は「lecture」で、順次、seminar、presentation、talkといった具合に落ちていく。
例えば、
I really enjoyed your lecture.
といえば、講演者に対する尊敬語を使っているし、講演者自身が
Did you enjoy my talk?
と言えば、それは謙譲語に聞こえる。これに対して
Your lecture was excellent.
と答えれば、謙譲語に対して尊敬語で切り返すことになる。
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