Thursday, July 26, 2007

第1回勉強会(2) K99/R00 (NIHのグラントについて)

今回はK99/R00について簡単に発表しました。
(「簡単に」なのは、まだ発表者がまだ全容を把握していないからです)

K Kiosk
ポスドクからPI(principal investigator)になるまでの期間に使用されるグラントである。K99/R00はそのうちのひとつである。

1.主な内容。
a. 最高5年
前半の2年間はメンターつきの下積み期間。(Kシリーズはメンターつきのグラント)
後半の3年間は、独立してPIになる。(RシリーズはPIのためのグラントなのでR00という名前がある)
Tenure-trackつきのPI (Assistant professor) にならないと、後半の3年分はもらえない。
給料込み。給料は取ってないので不明だがポスドクより多いはず。
b. 年間約150 人らしい。採択率約10%。
c. 6月、10月、2月の年に3回応募できる。
d. 過去の取得者を見る限り、天才あるいは秀才の人のみ。
(それでも、他に応募できるものがないから発表者は応募します)
e. 現時点で日本人がいない。

2.応募資格
a. Kシリーズでcitizenship無しでも応募できる唯一のグラント。Citizenship (Green card)ありの場合は他のがたくさんある。
b. PhDあるいはMDを取得してから研究を始めて5年以内でないと応募できない。
c. Committeeに参加できるほどの人(Assistant professor以上)は応募できない。

3.必要書類
a. 自分について、The candidate
b. これからの研究について。研究計画 (Specific aims)はデータ入りである。この研究がR01のようにデータが十分必要かどうかは不明。
このaとb が25ページになる。
c. 推薦書3通。
d. メンターは、今までPIになった人を出した人以外はなれない。メンターからの手紙必要。メンターは数人いてもよい。
e. 共同研究の場合、その人からの手紙も必要。
4. その他もろもろ。(まだ把握していない)
現在のところ郵送することになっている。そのうちElectric submitをするらしい。
各大学のGrant Officeに「K99/R00を応募する」ということを連絡する。

4. 注意点
2ヶ月ぐらいでは終わらないので、余裕を持って挑んでください。(発表者は終わらずに挫折しました。次回。。。。)

5. 参考資料
K99/R00のページ
(Key Datesを見てあたらしいものを確認すること)
K99/R00申請書類
R01と大体同じ書類だが、K99に必要でないものと必要なものが混じっているので、最初にふるい分けが必要。

島岡さんのブログ ハーバード大学医学部留学・独立日記「全米トップ50のポスドクは"専門バカ"ではない」
NIHのCareer Award Wizard

6. 備考
Green cardを持っている場合は、K01に応募でき、これは採択率約30%であり、「研究始めて5年以内」というような制限はないらしい。

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