JournalおよびEditorについて、プロ研のメーリングリストで話題になった話を載せます。
1.このJournalはこんな点が気にいってるから、今回もそのJournalに論文を送ろうと思ったJournal。
A. Free DownloadができるJournal。皆が読んでくれるから。
B. Pubmed Centralに勝手にDepositしてくれるJournal。便利。
C. いい雑誌では、投稿した論文がEditorではじかれてしまう場合がある。Editorではじかれる場合は1週間ぐらいで反応が来る。Reviewerまで行って1-2ヶ月かけてreviewされてrejectされるとその分時間がかかってしまうので、ある意味いいシステムかと思います。
2.前に出したときにひどい目にあったので、二度と送らないと思ったJournal。
A. 投稿してから最初のDecisionまでが長いJournal。4ヶ月以上またされたことがあった。
B. AcceptしてからPubmedにでるまでが長いJournal。投稿してからPubmedに出るまで1年以上というのもある。他の雑誌という選択肢があれば、避けると思う。
C. Editorが怠け者だった雑誌にも投稿したことがあるが、もう絶対投稿しないと思う。
D. JournalのEditorのreviewerの人選が合理性を欠いている場合。典型的なのは、あまりに忙しすぎる人だけをreviewerとして選んでいる場合。
質の高いreviewをくれる可能性が高いが時間もかかる人と、reviewの質については不明だが短い時間でreviewしてくれそうな人のバランスをとるべきなのに、明らかにそうなっていない場合が結構ある。
Review遅延のリスクを管理するとか、reviewerを御すとか、そういう重要な役割を果たさないeditorが多い。
3.Editorが論文を見る場合と見ない場合がある。
A. EditorがAbstractとCover Letterしか見てない場合
Editorが投稿されたすべての論文を隅々まで読むことは時間的に不可能である。
Abstractを読んでみて、内容に興味をさほど持たず、アサインするreviewerにあたりが付く場合は、それ以上読まない。複数のreview結果がだいたい同じなら、その結果に従って結局その論文を読むことはない。しかしreview結果がそれぞれ違う結論なら(あるreviewerはaccept with minor revision, 他の人はstrongly rejectと言っているなど)、自分自身で読んでみて最終決定をすることになる。Abstractを読んでみて、内容に興味をを持てば、Introductionと実験結果くらいは少なくとも読む。自分の研究内容とかぶるものは全部読む。
B. Editorが論文を丁寧に読む場合
Editorが多く、Paperを一つ一つ丁寧にEvaluateするJournalもある。EditorがReviewerと同じようにReviewするJournalもある。Editorがちゃんとみてくれるので、Reviewersの理不尽なコメントがあっても通ったりする。
4.EditorのDecisionに文句を言う。
Editorに抗議するのは珍しいことではなく、必要なら冷静かつ合理的かつ友好的にすべきである。決定は覆らないかもしれないが、Editorに名前を憶えてもらう機会にもなる。その後review依頼が来たり、Associate editorにならないかと誘われるかもしれない。
抗議は基本的には絞ってしたほうがいいと思う。あまり抗議をやりすぎるとBlack Listに載せると言っているEditor-in-Chiefもいる。あまりに質の低いreviewをしたreviewerや、引き受けておきながらreviewを提出しなかったreviewerが羅列されてるBlack Listもある。
Tuesday, February 3, 2009
論文のcorresponding authorについて
Corresponding authorについて、プロ研のメーリングリストで話題になった話を載せます。
論文のCorresponding authorは論文の責任者であり、reprintの依頼、あるいはサンプルの譲渡の依頼への対応をする人であるが、実はそれ以上の意味があるらしい。
Corresponding authorのところへくる依頼
・論文のReviewの依頼
・招待講演の依頼
・仕事の誘い
・仕事の依頼
・JournalのEditorの仕事の依頼
・JournalのEditor-in-Chiefへの依頼
これらの仕事の依頼は、last authorではなく、すべてcorresponding authorへくる。Multidisciplinary な環境では、last authorとcorresponding authorを別々にすることをよくやる。そういう場合はCVにlast authorでなくてもcorresponding authorだということを明記する。
普通はポスドクはcorresponding authorになれない。普通はボスが承知しない。しかし、double corresponding authorにしてもらえる場合もある。その場合は、ボス(last author)とポスドクあるいはインストラクター(first author)の両方をcorresponding authorにする。投稿する時はcorresponding author欄は一人なのでボスの名前で出すが、最終的なpublicationではdouble corresponding authorにする。 いずれにせよ、ボスとの交渉が必要かと思われる。
論文のCorresponding authorは論文の責任者であり、reprintの依頼、あるいはサンプルの譲渡の依頼への対応をする人であるが、実はそれ以上の意味があるらしい。
Corresponding authorのところへくる依頼
・論文のReviewの依頼
・招待講演の依頼
・仕事の誘い
・仕事の依頼
・JournalのEditorの仕事の依頼
・JournalのEditor-in-Chiefへの依頼
これらの仕事の依頼は、last authorではなく、すべてcorresponding authorへくる。Multidisciplinary な環境では、last authorとcorresponding authorを別々にすることをよくやる。そういう場合はCVにlast authorでなくてもcorresponding authorだということを明記する。
普通はポスドクはcorresponding authorになれない。普通はボスが承知しない。しかし、double corresponding authorにしてもらえる場合もある。その場合は、ボス(last author)とポスドクあるいはインストラクター(first author)の両方をcorresponding authorにする。投稿する時はcorresponding author欄は一人なのでボスの名前で出すが、最終的なpublicationではdouble corresponding authorにする。 いずれにせよ、ボスとの交渉が必要かと思われる。
Wednesday, January 14, 2009
新年会報告
先月予定されていた忘年会が雪のため中止となったので、年も明けた1月3日(土)に新年会を催しました。
場所はBrooklineにある日本食居酒屋「横浜」です。
合計12人が集まり、美味しい日本食を食べながらの歓談となりました。
参加者のひとりが親戚のお宅で作っている日本酒を持ってきてくださり、、アメリカでは貴重なおいしい日本酒も口にすることができました。
予定通り1分間自己紹介も行いました。
ほとんどの人が1分を超えていましたが、質問やコメントもたくさん出されて盛り上がりました。やはり話の最初の方で聞き手の興味をそそるような話し方や構成を前もって考えておいた方がうまくいくという印象でした。
場所はBrooklineにある日本食居酒屋「横浜」です。
合計12人が集まり、美味しい日本食を食べながらの歓談となりました。
参加者のひとりが親戚のお宅で作っている日本酒を持ってきてくださり、、アメリカでは貴重なおいしい日本酒も口にすることができました。
予定通り1分間自己紹介も行いました。
ほとんどの人が1分を超えていましたが、質問やコメントもたくさん出されて盛り上がりました。やはり話の最初の方で聞き手の興味をそそるような話し方や構成を前もって考えておいた方がうまくいくという印象でした。
Thursday, December 4, 2008
第14回勉強会 第2部 健康保険について
今回は健康保険会社のMember's benefitとPrimary Care Physician(PCP)について話しました。
PCPをまだ決めてないという方は、PCP決めて一度会っておきましょう。
PCPを決めてないと、ちょっとした病気でもemergency roomまで行かなくてはならず、しかもかなりねばらないと見てもらえないそうです。
そして、PCPを決めたと思っても、書類の問題かなにかで、実際その人が自分のPCPではなかったみたいな話もあります。
ですので、PCP決めてから予約を入れてください。
アメリカの医療は予防医学なので、健康なときに行っても全然問題ないです。体重や身長測られたり、血圧測られたり、血液検査でコレステロール値を計ったり、女性特有の病気や男性特有の病気の検査をしたりします。それから過去の病気や、家族が持ってる病気の話とか。運動してるかとか、お酒をどのくらい飲むとか、タバコ吸うかとか。そういった情報を全部記録して管理してくれています。そして次行った時に「あの話はどうだったの?」と聞かれたりします。「ついでに、インフルエンザワクチン打っとく?」と言われて打ちました。
1年間予約を入れなかったら、「1年も来てないじゃないの!」とびっくりされたりします。ですので、健康でもどうぞ遠慮せず行ってください。
そういうことで、PCP決めなくてもいい保険の人ならいいですが、PCPを必要な保健の人はPCP決めてください。
関連ブログ
・健康保険の割引制度
PCPをまだ決めてないという方は、PCP決めて一度会っておきましょう。
PCPを決めてないと、ちょっとした病気でもemergency roomまで行かなくてはならず、しかもかなりねばらないと見てもらえないそうです。
そして、PCPを決めたと思っても、書類の問題かなにかで、実際その人が自分のPCPではなかったみたいな話もあります。
ですので、PCP決めてから予約を入れてください。
アメリカの医療は予防医学なので、健康なときに行っても全然問題ないです。体重や身長測られたり、血圧測られたり、血液検査でコレステロール値を計ったり、女性特有の病気や男性特有の病気の検査をしたりします。それから過去の病気や、家族が持ってる病気の話とか。運動してるかとか、お酒をどのくらい飲むとか、タバコ吸うかとか。そういった情報を全部記録して管理してくれています。そして次行った時に「あの話はどうだったの?」と聞かれたりします。「ついでに、インフルエンザワクチン打っとく?」と言われて打ちました。
1年間予約を入れなかったら、「1年も来てないじゃないの!」とびっくりされたりします。ですので、健康でもどうぞ遠慮せず行ってください。
そういうことで、PCP決めなくてもいい保険の人ならいいですが、PCPを必要な保健の人はPCP決めてください。
関連ブログ
・健康保険の割引制度
Tuesday, December 2, 2008
第14回勉強会 第1部 エレベーターピッチの作成
今回の勉強会ではエレベーターピッチ(1分間で自分を売り込む)を作成して皆で披露しました。
よく英語をしゃべる人は英語で、日本語でしゃべる人は日本語で作りました。みなそれぞれターゲットを決めてしゃべりました。
勉強会で出てきた意見を列挙します。
1.1分間は結構短い。
2.自分の所属とタイトル(ポスドクやってます)とかよりも、どんなことを目的としてやっているか、何を達成したかを話したほうがよい。確かに「私は○○大学の教授です!」という人はいない。それよりも「こんな研究してます」と言うほうがよい。やはり日本人は出身大学と上下関係を気にするということか。
3.話す相手(例えば両親とか、サイエンスをしている人とか、同じ分野の人とか)により、話す内容が変わってくる。
4.日本人はやっていることを正直に言うが、アメリカ人みたいに大げさに言うほうがいいという意見もあった。
5.まずバックグランドを話して、そしてその後具体的な話をしていくほうがよい。たとえ1分間でも最初から細かい話で始まると、最後まで聞かなくなる。
6.病気に研究をしている人は、病気の話をしたほうが話をはじめやすい。
7.英語でしゃべる場合、発音しにくい単語はなるべく避ける。
8.書く英語としゃべる英語は違うので、英語で原稿を作った場合は、注意したほうがいい。とりあえず原稿を作ってみて、しゃべってみて、わかりにくいと思ったら、口語英語に変えていくといい。
9.PhDのみの人は、MD(医者)あるいは企業出身の人よりも作成に苦労する。要するに、PhDの人たちは、わかる人たちのみでしかしゃべらない、あるいはしゃべろうとしたことがないのかもしれない。MDの人たちは患者さんにしゃべっているので、噛み砕いてしゃべる訓練ができており、企業出身の人は、就職活動でいろいろ鍛えられたらしい。
参考
Nature PodcastやScience Podcastは結構役に立ちます。
サイエンスに興味がある一般人向けに出来ています。あるいは、一般人向けのネタしか流してないのかもしれませんが。
説明の仕方が結構上手で、「このタンパクがないマウスで」という風に話していました。普通なら「ノックアウトマウス」とか、専門用語を使ってしまいそうなところです。
パーティで勉強会で作ったエレベーターピッチを試してみました。作ったという安心感があるからか、結構効果がありました。
1分間は、ただのとっかかりです。とりあえず話してみて、そこから相手が興味とあわせて話が発展していきます。
エレベーターピッチ、どうぞ作って飲み会とかで試してください。
よく英語をしゃべる人は英語で、日本語でしゃべる人は日本語で作りました。みなそれぞれターゲットを決めてしゃべりました。
勉強会で出てきた意見を列挙します。
1.1分間は結構短い。
2.自分の所属とタイトル(ポスドクやってます)とかよりも、どんなことを目的としてやっているか、何を達成したかを話したほうがよい。確かに「私は○○大学の教授です!」という人はいない。それよりも「こんな研究してます」と言うほうがよい。やはり日本人は出身大学と上下関係を気にするということか。
3.話す相手(例えば両親とか、サイエンスをしている人とか、同じ分野の人とか)により、話す内容が変わってくる。
4.日本人はやっていることを正直に言うが、アメリカ人みたいに大げさに言うほうがいいという意見もあった。
5.まずバックグランドを話して、そしてその後具体的な話をしていくほうがよい。たとえ1分間でも最初から細かい話で始まると、最後まで聞かなくなる。
6.病気に研究をしている人は、病気の話をしたほうが話をはじめやすい。
7.英語でしゃべる場合、発音しにくい単語はなるべく避ける。
8.書く英語としゃべる英語は違うので、英語で原稿を作った場合は、注意したほうがいい。とりあえず原稿を作ってみて、しゃべってみて、わかりにくいと思ったら、口語英語に変えていくといい。
9.PhDのみの人は、MD(医者)あるいは企業出身の人よりも作成に苦労する。要するに、PhDの人たちは、わかる人たちのみでしかしゃべらない、あるいはしゃべろうとしたことがないのかもしれない。MDの人たちは患者さんにしゃべっているので、噛み砕いてしゃべる訓練ができており、企業出身の人は、就職活動でいろいろ鍛えられたらしい。
参考
Nature PodcastやScience Podcastは結構役に立ちます。
サイエンスに興味がある一般人向けに出来ています。あるいは、一般人向けのネタしか流してないのかもしれませんが。
説明の仕方が結構上手で、「このタンパクがないマウスで」という風に話していました。普通なら「ノックアウトマウス」とか、専門用語を使ってしまいそうなところです。
パーティで勉強会で作ったエレベーターピッチを試してみました。作ったという安心感があるからか、結構効果がありました。
1分間は、ただのとっかかりです。とりあえず話してみて、そこから相手が興味とあわせて話が発展していきます。
エレベーターピッチ、どうぞ作って飲み会とかで試してください。
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