Sunday, February 15, 2009

ファカルティーポジション 職探し 参考文献

12月にJaRANと共同で行われた「アカデミックキャリアセミナー」 
「ファカルティーポジション、職探し体験談」の篠原さんから教えていただいた、参考文献です。

1.Tomorrow's Professor - Preparing for Academic Careers in Science and Engineering
by Richard M. Reis

2.PhD is not enough - A Guide to Survival in Science
by Peter J. Feibelman

3.Making the Right Moves - A Practical Guide to Scientifıc Management for Postdocs and New Faculty
by Burroughs Wellcome Fund Howard Hughes Medical Institute
冊子を無料で送ってもらえます。

4.Job Search in Academe – Strategic Rhetorics for Faculty Job Candidates
by Dawn Formo and Cheryl Reed

5.How to Succeed in Academics
Linda L. McCabe and Edward R.B. McCabe

6.その他: CVの書き方(米国版)

過去のブログ
アメリカでアカデミックで生き残っていくために役立つ情報

Tuesday, February 3, 2009

JournalおよびEditorについて

JournalおよびEditorについて、プロ研のメーリングリストで話題になった話を載せます。


1.このJournalはこんな点が気にいってるから、今回もそのJournalに論文を送ろうと思ったJournal。
A. Free DownloadができるJournal。皆が読んでくれるから。
B. Pubmed Centralに勝手にDepositしてくれるJournal。便利。
C. いい雑誌では、投稿した論文がEditorではじかれてしまう場合がある。Editorではじかれる場合は1週間ぐらいで反応が来る。Reviewerまで行って1-2ヶ月かけてreviewされてrejectされるとその分時間がかかってしまうので、ある意味いいシステムかと思います。

2.前に出したときにひどい目にあったので、二度と送らないと思ったJournal。
A. 投稿してから最初のDecisionまでが長いJournal。4ヶ月以上またされたことがあった。
B. AcceptしてからPubmedにでるまでが長いJournal。投稿してからPubmedに出るまで1年以上というのもある。他の雑誌という選択肢があれば、避けると思う。
C. Editorが怠け者だった雑誌にも投稿したことがあるが、もう絶対投稿しないと思う。
D. JournalのEditorのreviewerの人選が合理性を欠いている場合。典型的なのは、あまりに忙しすぎる人だけをreviewerとして選んでいる場合。

質の高いreviewをくれる可能性が高いが時間もかかる人と、reviewの質については不明だが短い時間でreviewしてくれそうな人のバランスをとるべきなのに、明らかにそうなっていない場合が結構ある。

Review遅延のリスクを管理するとか、reviewerを御すとか、そういう重要な役割を果たさないeditorが多い。

3.Editorが論文を見る場合と見ない場合がある。
A. EditorがAbstractとCover Letterしか見てない場合
Editorが投稿されたすべての論文を隅々まで読むことは時間的に不可能である。

Abstractを読んでみて、内容に興味をさほど持たず、アサインするreviewerにあたりが付く場合は、それ以上読まない。複数のreview結果がだいたい同じなら、その結果に従って結局その論文を読むことはない。しかしreview結果がそれぞれ違う結論なら(あるreviewerはaccept with minor revision, 他の人はstrongly rejectと言っているなど)、自分自身で読んでみて最終決定をすることになる。Abstractを読んでみて、内容に興味をを持てば、Introductionと実験結果くらいは少なくとも読む。自分の研究内容とかぶるものは全部読む。

B. Editorが論文を丁寧に読む場合
Editorが多く、Paperを一つ一つ丁寧にEvaluateするJournalもある。EditorがReviewerと同じようにReviewするJournalもある。Editorがちゃんとみてくれるので、Reviewersの理不尽なコメントがあっても通ったりする。

4.EditorのDecisionに文句を言う。
Editorに抗議するのは珍しいことではなく、必要なら冷静かつ合理的かつ友好的にすべきである。決定は覆らないかもしれないが、Editorに名前を憶えてもらう機会にもなる。その後review依頼が来たり、Associate editorにならないかと誘われるかもしれない。

抗議は基本的には絞ってしたほうがいいと思う。あまり抗議をやりすぎるとBlack Listに載せると言っているEditor-in-Chiefもいる。あまりに質の低いreviewをしたreviewerや、引き受けておきながらreviewを提出しなかったreviewerが羅列されてるBlack Listもある。

論文のcorresponding authorについて

Corresponding authorについて、プロ研のメーリングリストで話題になった話を載せます。

論文のCorresponding authorは論文の責任者であり、reprintの依頼、あるいはサンプルの譲渡の依頼への対応をする人であるが、実はそれ以上の意味があるらしい。

Corresponding authorのところへくる依頼
・論文のReviewの依頼
・招待講演の依頼
・仕事の誘い
・仕事の依頼
・JournalのEditorの仕事の依頼
・JournalのEditor-in-Chiefへの依頼

これらの仕事の依頼は、last authorではなく、すべてcorresponding authorへくる。Multidisciplinary な環境では、last authorとcorresponding authorを別々にすることをよくやる。そういう場合はCVにlast authorでなくてもcorresponding authorだということを明記する。

普通はポスドクはcorresponding authorになれない。普通はボスが承知しない。しかし、double corresponding authorにしてもらえる場合もある。その場合は、ボス(last author)とポスドクあるいはインストラクター(first author)の両方をcorresponding authorにする。投稿する時はcorresponding author欄は一人なのでボスの名前で出すが、最終的なpublicationではdouble corresponding authorにする。 いずれにせよ、ボスとの交渉が必要かと思われる。