Dear Staff,
I’m Hanako! 123 45 67 8
Yamada Hanako
DOB 66/10/10
G3P1, SVD x1-2070g (SGA,38W) in 2000
Illnesses (present & past) N.P.
Current Medication None, no allergies to drugs and foods
My 1st delivery took only 7 hours without any inductive and pain relief agents.
Will you do those in routines? :Enemas? Shaving the area?
Episiotomy: If possible I want to avoid the episiotomy.
Could you please massage and protect when I am pushing?
Epidural anesthesia
I would like to have Epidural anesthesia, though I am anxious about overdose. Sometimes the recommended dosage for normal adults is too much for me, because my body weight before my pregnancy was only 40kg.
Breastfeeding I would like to breastfeed my baby. Let me try, please.
English is my second language, so please help me to cooperate with you.
Thank you in advance.
Monday, February 25, 2008
ボストンで生む人のための出産ガイド 8 (どこが違った?ボストンの妊娠出産。さまざまな意見をアトランダムに)
ほめてくれる:
検診時に質問したら、とてもいい質問だとほめられた。野菜の多いバランスの取れた食事をしている、と話したら絶賛された。産後、『あなたのお産は、すばらしい。ビュティフォーー!!』と産科医、ナースにいっぱい言ってもらって嬉しかった。産むときに(思っていたよりも)産婦の希望をきいてくれた。正常分娩であれば、医療よりはお産のイベント性に重点が置かれている感じだった。→日本では、“いい赤ちゃんを生むために、お母さんが辛抱する”ことが当然のようにもとめられる。日本の大学病院周産期センターでの出産経験があるが、流れ作業にのせられているようで、つらかった。
英語環境下での分娩法の選択:
英語だから大変。どういう分娩をしたいのか、麻酔法をはじめとして妊婦本人の選択することが多い、これが大変なこともいいこともある。ボストンに限らず、出産に際し自分のバースプランをたてることが大切なのではないか?情報収集は、日本よりも大変だった。通訳が来てくれて助かった/予約したのに来てくれなくて心配だった。普段の会話で英語は困らないが、分娩のような非常時は、やはりパートナーがいてくれてよかった。
無痛分娩、鎮痛:
分娩時麻酔のスタッフ、システムは良く整えられていた(出産専門の麻酔科部門があり、対応が迅速)。無痛分娩が一般的とされているが、主治医が自然分娩の良さを話していた。自然分娩の良さについても、自分で情報を集めたらいいのではないか。無痛分娩を考えていたが、受診したら分娩が進行していて麻酔のタイミングを逃してしまった。無痛分娩しないつもりだったが、痛かったのでしてもらった。初回の硬膜外麻酔がうまく入っていなくてやり直した(効かない時ははっきり言った方がいい)。体格が小さいので初回麻酔投与量を少なくするよう、あらかじめ麻酔科医に確認しておいた。『痛みを無くす』ことが重要らしく、産後も鎮痛剤/下剤を定時処方として飲まされた。産後に少し痛いけど鎮痛剤は不要と言ったら、ナースが不思議そうな顔をした。たしかにBWHの無痛分娩技術は優れているが、自然分娩の良さがもっと知られてもいいのではないかと思った。
便利なシステムやグッズ:
LDRは、担当スタッフの細やかなケアが受けられ、点滴をカバーしてもらってシャワーを使ったり、TVをみたりと快適(すぐに出産なんですけどね)。産後のアンダーウエアやガウン、靴下が用意されていて、自分の分娩準備が楽だった。産後の痔疾にたいする入院中のケアプログラムが整っていて、退院時にドーナツクッション、座浴用のベイスン、収斂剤入りパッド、ステロイド軟膏をたっぷりもらった。ミルクなどの試供品入りバッグが、使いやすいデザインだった。搾乳ポンプが、良くデザインされていて、母乳指導と搾乳ポンプの紹介が一連となっているのも実際的だと感じた(病院ではMedelaというメーカーを推薦し、そこの社員がポンプ指導をしてくれる方式になっていた)。LDRを含め、設備は便利/高価だが、出産の快適さ=ハイコストではないと思う(日本の助産院で出産したが、産婦優先の考えに基づいたシステム/設備が低コストで実現されていた)。→実際、正常分娩で日本の4〜5倍の費用がかかっているそうです。そして、『ボストンの分娩システムは便利だったが、おなじサービスを自費で受けるのは高すぎる』と参加者は考えていました。
家族のこと:
夫の立ち会いが必須なので、姉兄を知り合いにあずける必要があり、分娩より心配だった。母が日本から来てくれたが、入国や乗り継ぎが心配だった(JALのファミリーサービスが便利、入国審査官に見せる手紙を用意したなど)。日本からヘルプを頼むことはできなかったが、日本よりもパートナーが産後に比較的長期(一般に1−2週)休むことが認められているのでよかった。おとうさん、がんばってね!
検診時に質問したら、とてもいい質問だとほめられた。野菜の多いバランスの取れた食事をしている、と話したら絶賛された。産後、『あなたのお産は、すばらしい。ビュティフォーー!!』と産科医、ナースにいっぱい言ってもらって嬉しかった。産むときに(思っていたよりも)産婦の希望をきいてくれた。正常分娩であれば、医療よりはお産のイベント性に重点が置かれている感じだった。→日本では、“いい赤ちゃんを生むために、お母さんが辛抱する”ことが当然のようにもとめられる。日本の大学病院周産期センターでの出産経験があるが、流れ作業にのせられているようで、つらかった。
英語環境下での分娩法の選択:
英語だから大変。どういう分娩をしたいのか、麻酔法をはじめとして妊婦本人の選択することが多い、これが大変なこともいいこともある。ボストンに限らず、出産に際し自分のバースプランをたてることが大切なのではないか?情報収集は、日本よりも大変だった。通訳が来てくれて助かった/予約したのに来てくれなくて心配だった。普段の会話で英語は困らないが、分娩のような非常時は、やはりパートナーがいてくれてよかった。
無痛分娩、鎮痛:
分娩時麻酔のスタッフ、システムは良く整えられていた(出産専門の麻酔科部門があり、対応が迅速)。無痛分娩が一般的とされているが、主治医が自然分娩の良さを話していた。自然分娩の良さについても、自分で情報を集めたらいいのではないか。無痛分娩を考えていたが、受診したら分娩が進行していて麻酔のタイミングを逃してしまった。無痛分娩しないつもりだったが、痛かったのでしてもらった。初回の硬膜外麻酔がうまく入っていなくてやり直した(効かない時ははっきり言った方がいい)。体格が小さいので初回麻酔投与量を少なくするよう、あらかじめ麻酔科医に確認しておいた。『痛みを無くす』ことが重要らしく、産後も鎮痛剤/下剤を定時処方として飲まされた。産後に少し痛いけど鎮痛剤は不要と言ったら、ナースが不思議そうな顔をした。たしかにBWHの無痛分娩技術は優れているが、自然分娩の良さがもっと知られてもいいのではないかと思った。
便利なシステムやグッズ:
LDRは、担当スタッフの細やかなケアが受けられ、点滴をカバーしてもらってシャワーを使ったり、TVをみたりと快適(すぐに出産なんですけどね)。産後のアンダーウエアやガウン、靴下が用意されていて、自分の分娩準備が楽だった。産後の痔疾にたいする入院中のケアプログラムが整っていて、退院時にドーナツクッション、座浴用のベイスン、収斂剤入りパッド、ステロイド軟膏をたっぷりもらった。ミルクなどの試供品入りバッグが、使いやすいデザインだった。搾乳ポンプが、良くデザインされていて、母乳指導と搾乳ポンプの紹介が一連となっているのも実際的だと感じた(病院ではMedelaというメーカーを推薦し、そこの社員がポンプ指導をしてくれる方式になっていた)。LDRを含め、設備は便利/高価だが、出産の快適さ=ハイコストではないと思う(日本の助産院で出産したが、産婦優先の考えに基づいたシステム/設備が低コストで実現されていた)。→実際、正常分娩で日本の4〜5倍の費用がかかっているそうです。そして、『ボストンの分娩システムは便利だったが、おなじサービスを自費で受けるのは高すぎる』と参加者は考えていました。
家族のこと:
夫の立ち会いが必須なので、姉兄を知り合いにあずける必要があり、分娩より心配だった。母が日本から来てくれたが、入国や乗り継ぎが心配だった(JALのファミリーサービスが便利、入国審査官に見せる手紙を用意したなど)。日本からヘルプを頼むことはできなかったが、日本よりもパートナーが産後に比較的長期(一般に1−2週)休むことが認められているのでよかった。おとうさん、がんばってね!
ボストンで生む人のための出産ガイド 7 (新生児スクリーニング、検査、新生児のちょっとしたこと、母乳、妊婦と社会、出生証明、出生届、パスポート
16. 新生児スクリーニング、検査
マサチューセッツ州の新生児スクリーニングは、踵採血による先天代謝異常スクリーニングと聴力検査(聴性脳幹反応ABR)。BWHでは、先天代謝異常スクリーニングとして、スタンダードの10種の他に、パイロットスタディーとして19疾患+肺嚢胞繊維症のスクリーニングを希望者に行っていました(http://www.umassmed.edu/nbs/index.aspx)2004年当時。
17. 新生児のちょっとしたこと
血中ビリルビンが基準値を上回る(黄疸)と光線療法を受けることになりますが、日本より退院が早いために大変なようです(産院入院中に光線療法となった方は、母のみ退院/搾乳ポンプ使用を指導され、産後の身体で通うことになりました。退院後すぐの検診で黄疸だった方は、(やはり母乳だったので)Children’s Hospitalに産後の身体で付き添い入院)。母乳栄養児や退院時に黄疸が心配された場合、新生児の小児科診察を早く受けるよう(通常1週間前後のところを退院後2日など)いわれることも多いです。ほかにちょっとしたことでも、ふにゃふにゃの赤ちゃんを連れて小児科に通わなくてはならないことは結構あるものです、がんばれー。
18. 母乳、妊婦と社会
米国は日本よりも母乳普及率は低く、母乳マッサージといった概念もほとんど無く戸惑う日本人も多いはず。しかし、子育てに熱心な母親を中心に母乳育児は推奨されていて、モールや公園で授乳する女性をみかけることは少なくありません。公共の場での授乳には寛容で、子どもを連れて入れる程度のレストランなら(たとえばホテルのレストランでも)オッケーなんだそうです。
ボストンエリアとくに大学や医療機関の職員用搾乳室(Pumping room)は整備されています。たとえば、Partners(BWH、MGH、PHS)では2002年から共有の搾乳ポンプを備えたMom’s roomを10ヶ所ほど用意していて、搾乳器用アダプター(30ドルくらい)を購入すれば職場でも搾乳が可能です(使用前にスタッフからオリエンテーションを受ける必要あり。また、ポンプの種類によってアダプターが違うので、職場/学業復帰+母乳継続を考えている人は出産前に連絡してみるのがベター)。身近に出産経験者がいたら(ネイティブスピーカーでも)、職場/学校での妊産婦のサポートプログラムについてきいてみましょう。そうそう、研究室勤務等で放射能被爆量測定のバッジをつけている人は、妊婦用のバッジも支給してもらいましょう。
19. 出生証明、出生届、パスポート
ボストン領事館から日本国籍取得のための出生証明に必要な書類一式を入手すると、出生証明の書類がはいっています。必要事項を記入して、分娩担当医からサインをもらえば有効な書類になります。ただし、出生した市役所に請求すれば出生証明を入手できるので(たとえばボストン市の出生証明書請求については、書式をインターネットで入手出来ます。産科医のサインをもらわなくても手続きはできます。ちなみに出生証明は、日本への出生届と米国パスポート申請で必要ですから2通あったほうがいいでしょう。日本国への出生届の詳細は、ボストン領事館へ。米国パスポートは申請は両親および本人が窓口に行く必要があり(2004年時点)、郵送で受け取るまで普通の取り扱いだと3−4週間かかりますので、お早めに。日本国パスポートは(通常は)出生届が受理されたのちに日本から戸籍を取り寄せて、申請に行きます。1週間程で受け取りとなり、本人を連れて窓口まで出向きます。
マサチューセッツ州の新生児スクリーニングは、踵採血による先天代謝異常スクリーニングと聴力検査(聴性脳幹反応ABR)。BWHでは、先天代謝異常スクリーニングとして、スタンダードの10種の他に、パイロットスタディーとして19疾患+肺嚢胞繊維症のスクリーニングを希望者に行っていました(http://www.umassmed.edu/nbs/index.aspx)2004年当時。
17. 新生児のちょっとしたこと
血中ビリルビンが基準値を上回る(黄疸)と光線療法を受けることになりますが、日本より退院が早いために大変なようです(産院入院中に光線療法となった方は、母のみ退院/搾乳ポンプ使用を指導され、産後の身体で通うことになりました。退院後すぐの検診で黄疸だった方は、(やはり母乳だったので)Children’s Hospitalに産後の身体で付き添い入院)。母乳栄養児や退院時に黄疸が心配された場合、新生児の小児科診察を早く受けるよう(通常1週間前後のところを退院後2日など)いわれることも多いです。ほかにちょっとしたことでも、ふにゃふにゃの赤ちゃんを連れて小児科に通わなくてはならないことは結構あるものです、がんばれー。
18. 母乳、妊婦と社会
米国は日本よりも母乳普及率は低く、母乳マッサージといった概念もほとんど無く戸惑う日本人も多いはず。しかし、子育てに熱心な母親を中心に母乳育児は推奨されていて、モールや公園で授乳する女性をみかけることは少なくありません。公共の場での授乳には寛容で、子どもを連れて入れる程度のレストランなら(たとえばホテルのレストランでも)オッケーなんだそうです。
ボストンエリアとくに大学や医療機関の職員用搾乳室(Pumping room)は整備されています。たとえば、Partners(BWH、MGH、PHS)では2002年から共有の搾乳ポンプを備えたMom’s roomを10ヶ所ほど用意していて、搾乳器用アダプター(30ドルくらい)を購入すれば職場でも搾乳が可能です(使用前にスタッフからオリエンテーションを受ける必要あり。また、ポンプの種類によってアダプターが違うので、職場/学業復帰+母乳継続を考えている人は出産前に連絡してみるのがベター)。身近に出産経験者がいたら(ネイティブスピーカーでも)、職場/学校での妊産婦のサポートプログラムについてきいてみましょう。そうそう、研究室勤務等で放射能被爆量測定のバッジをつけている人は、妊婦用のバッジも支給してもらいましょう。
19. 出生証明、出生届、パスポート
ボストン領事館から日本国籍取得のための出生証明に必要な書類一式を入手すると、出生証明の書類がはいっています。必要事項を記入して、分娩担当医からサインをもらえば有効な書類になります。ただし、出生した市役所に請求すれば出生証明を入手できるので(たとえばボストン市の出生証明書請求については、書式をインターネットで入手出来ます。産科医のサインをもらわなくても手続きはできます。ちなみに出生証明は、日本への出生届と米国パスポート申請で必要ですから2通あったほうがいいでしょう。日本国への出生届の詳細は、ボストン領事館へ。米国パスポートは申請は両親および本人が窓口に行く必要があり(2004年時点)、郵送で受け取るまで普通の取り扱いだと3−4週間かかりますので、お早めに。日本国パスポートは(通常は)出生届が受理されたのちに日本から戸籍を取り寄せて、申請に行きます。1週間程で受け取りとなり、本人を連れて窓口まで出向きます。
ボストンで生む人のための出産ガイド 6 (事前の入院申込、赤ちゃんのかかりつけ小児科医PCP、分娩)
14. 事前の入院申込、赤ちゃんのかかりつけ小児科医PCPを決める
BWHでは、妊娠中期に分娩に関する説明と入院手続きの書類が送られてきます。一部書類を記入/返送する必要があり、そのためには新生児のための小児科医を決めなくてはいけません。Beth Israel 病院では、入院に関する説明の用紙を読んでサインを提出することで、入院の申し込みが完了しました。生まれてきた赤ちゃんの小児科主治医は、産後入院中に決めるようにいわれたそうです。どっちにしても小児科医を決めなければいけません。またまた口コミで、いろんなひとにきいてみましょう。候補の医師がきまったら、電話して、保険、予定日、産院を告げて、新生児のPCPを希望するとを伝えます。日本生まれの上の子はChildren’s Hospital corporation, Boston のレジスタードナースRN(この場合手続き上はRNではなくRNの指導小児科医がPCPとして登録されます)、米国で生まれた下の子はCentre Pediatric Associates P.C.の小児科医にPCPとなってもらいました(余談ですが、どちらのPCPもすばらしい方でしたが、チルドレンホスピタルは、保険請求(事務手続き)のトラブルが多くてまいりました)。妊娠中にCentre Pediatric Associatesに電話したら、生まれてくる子どものPCPを希望する親の向け説明会が月に1回あり、それに参加するようにいわれました(これがPCP指定のために必須だったかどうかはよくわかりません)。
参考までに、名前の上がった小児科クリニック
・Centre Pediatric Associates P.C. (One Brookline Place, Suite327)
・Alewife Brook Community Pediatrics (92 Mass Ave., Arlington, MA 02474, tel: 781-643-4507)
・Family Practice Group,P.C. (22 Mill St, suite204, Arlington, MA 02476, tel: 781-648-9700)
・Children’s Hospital corporation, Boston
・Harvard Vanguard Medical Associates (Kenmore office)
15. 分娩
「ボストンで生む人のための出産ガイド96年版」も御参照ください。分娩については重複する項目はこちらでは書いていません。
陣痛から入院まで
陣痛(分娩の開始)と思ったら、電話をして受診のタイミングについて相談します。臨月に入ったら、産院に電話する時に話す内容(名前とIDナンバー、主治医、予定日、妊娠中経過や前回出産時の様子、痛みの間隔や随伴症状、産院までの所用時間などなど)を、メモしておくといざというときに安心です。一般には経産婦でも陣痛間隔がかなり狭くなるまで(5分)待つようにいわれます。無痛分娩を希望しようと思ったけど、受診時には子宮口がすでに開大して間に合わなかった、受診したが2時間くらい近くで時間を潰してからもう一度診察して入院を決めた、GBS(溶連菌)陽性だから少し早めに抗生剤点滴のために入院した、胎動の減少があったので誘発剤の使用を勧められた、などなど。心配なら、心配だと言い張れば受診を拒否されることはありません、不安があればしつこく伝えましょう。私は英語環境での分娩の心配を減らすために、希望する分娩について文書を作成/持参しました(バースプラン=つたないものですが末尾に文例を添付します。自分の不安は多少軽減しましたし、入院時に何度も繰返される問診もちょっと楽だった気がします)。
入院
入院すると陣痛分娩室(Labor-Delivery-Recovery Room、以下LDR)に入ることが多いようです。BWHの場合には、Center for Labor and Birth というユニットになり、付き添い(1−2人)以外の人と12歳未満は入れません。無痛分娩希望の場合は、麻酔科医の問診/診察があります。分娩の立ち会いが二人をこえる時は、妊婦が立ち会いを希望しているという書類にサインが必要です。兄姉は入室禁止と再三聞いていたのですが、じつは子どものケア専任の大人がいれば(つまりパートナーの他にもうひとり)入室可能という情報もあります。
出産時には、誘発剤の使用や人工破膜といった分娩への介入、麻酔/鎮痛剤の使用、母乳栄養を希望するかなどのさまざまな選択肢があり、ひとつひとつ産婦の希望が聞かれるそうです。英語でのやりとりになりますし、産婦/パートナーとも慌てていますから、事前にパートナーと検討、相談しバースプランを作成しておくのも一法です。
産後
産後2時間程の経過が順調ならば、LDRから一般病室に移ります。入院中は、担当ナース(2または3交代)の他に、朝夕に体温/血圧測定専門の看護師、新生児の出生証明係、写真屋さん(有料)、ルームサービスや掃除の人がやってきます。医師の診察は、産科医/小児科医ともに早朝です、ききたいことは寝ぼけていても忘れないように、あらかじめメモしておきましょう。産科医に出生証明サインをもらうつもりならば、診察の時にしてもらいましょう(詳細は出生証明、出生届、パスポートの項参照)
入院中に沐浴や授乳、退院の講習があって、全部出ていると結構忙しいはずです。BWHでは、食事は電話で好きなものを朝−夜の好きな時間に頼めました。たくさん頼んでダーリンと食べましょう。入院日数は短いけど、出産が夜8時以降だと1日多く在院できます。本人の希望で産後48時間(帝王切開96時間)より早く退院したい場合は、訪問看護が受けられます。Beth Israelでは米国の看護師および日本の助産師資格をもった方がいて、お世話になれて良かったという方もいらっしゃいました。
産院退院後に看護師訪問を受けた方(Mount AuburnやMGH、Beth Israel)も多く、初産で心強かった、血圧などもみてもらってよかった、そうです。
BWHでは、妊娠中期に分娩に関する説明と入院手続きの書類が送られてきます。一部書類を記入/返送する必要があり、そのためには新生児のための小児科医を決めなくてはいけません。Beth Israel 病院では、入院に関する説明の用紙を読んでサインを提出することで、入院の申し込みが完了しました。生まれてきた赤ちゃんの小児科主治医は、産後入院中に決めるようにいわれたそうです。どっちにしても小児科医を決めなければいけません。またまた口コミで、いろんなひとにきいてみましょう。候補の医師がきまったら、電話して、保険、予定日、産院を告げて、新生児のPCPを希望するとを伝えます。日本生まれの上の子はChildren’s Hospital corporation, Boston のレジスタードナースRN(この場合手続き上はRNではなくRNの指導小児科医がPCPとして登録されます)、米国で生まれた下の子はCentre Pediatric Associates P.C.の小児科医にPCPとなってもらいました(余談ですが、どちらのPCPもすばらしい方でしたが、チルドレンホスピタルは、保険請求(事務手続き)のトラブルが多くてまいりました)。妊娠中にCentre Pediatric Associatesに電話したら、生まれてくる子どものPCPを希望する親の向け説明会が月に1回あり、それに参加するようにいわれました(これがPCP指定のために必須だったかどうかはよくわかりません)。
参考までに、名前の上がった小児科クリニック
・Centre Pediatric Associates P.C. (One Brookline Place, Suite327)
・Alewife Brook Community Pediatrics (92 Mass Ave., Arlington, MA 02474, tel: 781-643-4507)
・Family Practice Group,P.C. (22 Mill St, suite204, Arlington, MA 02476, tel: 781-648-9700)
・Children’s Hospital corporation, Boston
・Harvard Vanguard Medical Associates (Kenmore office)
15. 分娩
「ボストンで生む人のための出産ガイド96年版」も御参照ください。分娩については重複する項目はこちらでは書いていません。
陣痛から入院まで
陣痛(分娩の開始)と思ったら、電話をして受診のタイミングについて相談します。臨月に入ったら、産院に電話する時に話す内容(名前とIDナンバー、主治医、予定日、妊娠中経過や前回出産時の様子、痛みの間隔や随伴症状、産院までの所用時間などなど)を、メモしておくといざというときに安心です。一般には経産婦でも陣痛間隔がかなり狭くなるまで(5分)待つようにいわれます。無痛分娩を希望しようと思ったけど、受診時には子宮口がすでに開大して間に合わなかった、受診したが2時間くらい近くで時間を潰してからもう一度診察して入院を決めた、GBS(溶連菌)陽性だから少し早めに抗生剤点滴のために入院した、胎動の減少があったので誘発剤の使用を勧められた、などなど。心配なら、心配だと言い張れば受診を拒否されることはありません、不安があればしつこく伝えましょう。私は英語環境での分娩の心配を減らすために、希望する分娩について文書を作成/持参しました(バースプラン=つたないものですが末尾に文例を添付します。自分の不安は多少軽減しましたし、入院時に何度も繰返される問診もちょっと楽だった気がします)。
入院
入院すると陣痛分娩室(Labor-Delivery-Recovery Room、以下LDR)に入ることが多いようです。BWHの場合には、Center for Labor and Birth というユニットになり、付き添い(1−2人)以外の人と12歳未満は入れません。無痛分娩希望の場合は、麻酔科医の問診/診察があります。分娩の立ち会いが二人をこえる時は、妊婦が立ち会いを希望しているという書類にサインが必要です。兄姉は入室禁止と再三聞いていたのですが、じつは子どものケア専任の大人がいれば(つまりパートナーの他にもうひとり)入室可能という情報もあります。
出産時には、誘発剤の使用や人工破膜といった分娩への介入、麻酔/鎮痛剤の使用、母乳栄養を希望するかなどのさまざまな選択肢があり、ひとつひとつ産婦の希望が聞かれるそうです。英語でのやりとりになりますし、産婦/パートナーとも慌てていますから、事前にパートナーと検討、相談しバースプランを作成しておくのも一法です。
産後
産後2時間程の経過が順調ならば、LDRから一般病室に移ります。入院中は、担当ナース(2または3交代)の他に、朝夕に体温/血圧測定専門の看護師、新生児の出生証明係、写真屋さん(有料)、ルームサービスや掃除の人がやってきます。医師の診察は、産科医/小児科医ともに早朝です、ききたいことは寝ぼけていても忘れないように、あらかじめメモしておきましょう。産科医に出生証明サインをもらうつもりならば、診察の時にしてもらいましょう(詳細は出生証明、出生届、パスポートの項参照)
入院中に沐浴や授乳、退院の講習があって、全部出ていると結構忙しいはずです。BWHでは、食事は電話で好きなものを朝−夜の好きな時間に頼めました。たくさん頼んでダーリンと食べましょう。入院日数は短いけど、出産が夜8時以降だと1日多く在院できます。本人の希望で産後48時間(帝王切開96時間)より早く退院したい場合は、訪問看護が受けられます。Beth Israelでは米国の看護師および日本の助産師資格をもった方がいて、お世話になれて良かったという方もいらっしゃいました。
産院退院後に看護師訪問を受けた方(Mount AuburnやMGH、Beth Israel)も多く、初産で心強かった、血圧などもみてもらってよかった、そうです。
ボストンで生む人のための出産ガイド 5 (マタニティウエア&ベビー用品)
13. マタニティウエア&ベビー用品
ベビー関連用品:
・ストローラー
基本的には首が据わる前から使える、リクライニングがほとんど水平になるになるタイプ(いわゆるストローラー、日本で言うA型)と、首、腰がしっかりしてきた頃から使えるタイプ(アンブレラストローラー、日本で言うB型)の2つに分かれます。前者のストローラーにinfant用カーシートを乗せて使えるものをトラベルシステムとよびます(カーシート、乳児用ベビーカー、乳児期後半―幼児用ベビーカーがすべて揃う。かさ張り、高額なのが欠点)。infantカーシートを乗せて使うキャリアーは、荷台自体は軽く安価ですが、常に2つのパーツで使用するので、電車に乗るときは、赤ちゃんを抱っこして、カーシートとキャリアーを抱えなければならない欠点があります。
・カーシート:成長段階に応じて分類されます。
1. infant用。赤ちゃんの大きさにも寄りますが、6ヶ月頃まで使え、後ろ向きrear facingで車に乗せます。持ち運びが楽なので、赤ちゃんを乗せたまま車に載せたり、下ろしたり、スーパーのカートに乗せたりと、重宝します。
2. infant to toddler用。これは、生まれた直後は後ろ向きで使い、1歳を過ぎたら前向きに赤ちゃんを乗せて使うものです。長く使えますが、値段は少し高くなります。欠点は、赤ちゃんをカーシートに乗せたまま運べないことです。
Moving sale:
日本語掲示板BICや日本人メーリングリスト、craigslistという有名な英語掲示板の子供用品サイトの利用での、子供およびマタニティ用品の購入はよく利用されています。知人、知り合いの知りあいから買う/貰うことも多いので欲しい/売りたい/あげたい人は、みんなに聞いてみましょう。(余談ですが、ボストンでの出産経験者、同じ時期の妊婦さんと知り合いになれるとういことは、心配事が次々沸いてくる妊婦にとって、とーーーーても心強いものです。日本人でマサチューセッツ州で出産する人は年間300人以上いるようです。色々な機会を利用して、パートナーにも協力してもらって、妊産婦友達をつくりましょう)
マタニティウエア:
Target(雑貨衣料品を扱う大規模小売店チェーン)やOld Navy(衣料品チェーン店)は低価格(Baby Gapやマタニティ専門店もあるけど高い!)、妊婦用水着もあり。産院でディスポで実用的な産褥パンツ(あーなんてネーミング!)をくれるので産褥パンツ購入不要。授乳ブラはこっちで売っているものはサイズがあわないかも(ブラカップが帽子サイズ!)。
ベビー関連買い物情報:
・ベビーザラスBabiesRUsで下見(ここは新生児サイズの紙オムツあり)、トイザラスToysRUsのベビー用品
・コスコCostcoで紙おむつ(種類は少ないが安い)、コスコのオリジナルブランドKirklandのお尻拭きはおすすめ
・前出のIsis Maternityでも赤ちゃんグッズ(とくに母乳育児関連)はあり
・クーリッジコーナーのMagic Beansは、ストローラーや抱っこヒモなどの種類が多い
・ベビー服などはCarters, Old Navy, Gap Baby,などのチェーン店(ショッピングモールにあり)
・Route9沿いに、The Children's Orchardという主にusedを扱っているお店があり便利。
・紙おむつや子ども椅子をYahoo!通信販売で購入したら結構安いし、外出不要で楽だった。
・BYBYなどの無料子育て雑誌についているミルク割引券の請求を送ったら、数ドルのディスカウントになって便利だった。
・CVS、Walgreensといったファーマシー、Shaw’sやStop&Shop でも基本的なものは売っている。
・産院退院時に、紙おむつ、ミルク、乳首、沐浴セットなどをもらって産後すぐの買い物が不要で助かった。
・WICプログラム(ミルクや食品購入券の配布)
収入が低い家庭の母子のために、ミルクや食品をただでもらえるクーポンのサービスがあり、WICといいます(Massachusetts WIC Program)。こちらは粉ミルクが高いので、日本よりも収入の点で苦しい時に、とても助かります。アメリカ国籍やグリーンカードがなくても住民でさえあればあとは、6歳未満の子供の数によって年収の上限が決まっていて、サービスをうけられるかどうか決まります(ウェブサイト参照)。WICに連絡をして最寄のオフィスを教えてもらい、電話で予約の上で出向きます。最初の面接では給料明細と現住所を証明するアドレスが載っている封筒(電気や電話など)持参で、子供と一緒に行きます。子供の健康診断や栄養士の話などもあるし、最初はきちんとした問診をとられるので、ちょっと大変ですが、がんばる甲斐はあります!最初の時期を過ぎて落ち着くと2-3ヶ月おきになるので、手続きも楽になります。
Massachusetts WIC Program
Massachusetts Department of Public Health
Telephone: 617-624-6100 、 1-800-WIC-1007 or 1-800-942-1007
Fax: 617-624-6179
ベビー関連用品:
・ストローラー
基本的には首が据わる前から使える、リクライニングがほとんど水平になるになるタイプ(いわゆるストローラー、日本で言うA型)と、首、腰がしっかりしてきた頃から使えるタイプ(アンブレラストローラー、日本で言うB型)の2つに分かれます。前者のストローラーにinfant用カーシートを乗せて使えるものをトラベルシステムとよびます(カーシート、乳児用ベビーカー、乳児期後半―幼児用ベビーカーがすべて揃う。かさ張り、高額なのが欠点)。infantカーシートを乗せて使うキャリアーは、荷台自体は軽く安価ですが、常に2つのパーツで使用するので、電車に乗るときは、赤ちゃんを抱っこして、カーシートとキャリアーを抱えなければならない欠点があります。
・カーシート:成長段階に応じて分類されます。
1. infant用。赤ちゃんの大きさにも寄りますが、6ヶ月頃まで使え、後ろ向きrear facingで車に乗せます。持ち運びが楽なので、赤ちゃんを乗せたまま車に載せたり、下ろしたり、スーパーのカートに乗せたりと、重宝します。
2. infant to toddler用。これは、生まれた直後は後ろ向きで使い、1歳を過ぎたら前向きに赤ちゃんを乗せて使うものです。長く使えますが、値段は少し高くなります。欠点は、赤ちゃんをカーシートに乗せたまま運べないことです。
Moving sale:
日本語掲示板BICや日本人メーリングリスト、craigslistという有名な英語掲示板の子供用品サイトの利用での、子供およびマタニティ用品の購入はよく利用されています。知人、知り合いの知りあいから買う/貰うことも多いので欲しい/売りたい/あげたい人は、みんなに聞いてみましょう。(余談ですが、ボストンでの出産経験者、同じ時期の妊婦さんと知り合いになれるとういことは、心配事が次々沸いてくる妊婦にとって、とーーーーても心強いものです。日本人でマサチューセッツ州で出産する人は年間300人以上いるようです。色々な機会を利用して、パートナーにも協力してもらって、妊産婦友達をつくりましょう)
マタニティウエア:
Target(雑貨衣料品を扱う大規模小売店チェーン)やOld Navy(衣料品チェーン店)は低価格(Baby Gapやマタニティ専門店もあるけど高い!)、妊婦用水着もあり。産院でディスポで実用的な産褥パンツ(あーなんてネーミング!)をくれるので産褥パンツ購入不要。授乳ブラはこっちで売っているものはサイズがあわないかも(ブラカップが帽子サイズ!)。
ベビー関連買い物情報:
・ベビーザラスBabiesRUsで下見(ここは新生児サイズの紙オムツあり)、トイザラスToysRUsのベビー用品
・コスコCostcoで紙おむつ(種類は少ないが安い)、コスコのオリジナルブランドKirklandのお尻拭きはおすすめ
・前出のIsis Maternityでも赤ちゃんグッズ(とくに母乳育児関連)はあり
・クーリッジコーナーのMagic Beansは、ストローラーや抱っこヒモなどの種類が多い
・ベビー服などはCarters, Old Navy, Gap Baby,などのチェーン店(ショッピングモールにあり)
・Route9沿いに、The Children's Orchardという主にusedを扱っているお店があり便利。
・紙おむつや子ども椅子をYahoo!通信販売で購入したら結構安いし、外出不要で楽だった。
・BYBYなどの無料子育て雑誌についているミルク割引券の請求を送ったら、数ドルのディスカウントになって便利だった。
・CVS、Walgreensといったファーマシー、Shaw’sやStop&Shop でも基本的なものは売っている。
・産院退院時に、紙おむつ、ミルク、乳首、沐浴セットなどをもらって産後すぐの買い物が不要で助かった。
・WICプログラム(ミルクや食品購入券の配布)
収入が低い家庭の母子のために、ミルクや食品をただでもらえるクーポンのサービスがあり、WICといいます(Massachusetts WIC Program)。こちらは粉ミルクが高いので、日本よりも収入の点で苦しい時に、とても助かります。アメリカ国籍やグリーンカードがなくても住民でさえあればあとは、6歳未満の子供の数によって年収の上限が決まっていて、サービスをうけられるかどうか決まります(ウェブサイト参照)。WICに連絡をして最寄のオフィスを教えてもらい、電話で予約の上で出向きます。最初の面接では給料明細と現住所を証明するアドレスが載っている封筒(電気や電話など)持参で、子供と一緒に行きます。子供の健康診断や栄養士の話などもあるし、最初はきちんとした問診をとられるので、ちょっと大変ですが、がんばる甲斐はあります!最初の時期を過ぎて落ち着くと2-3ヶ月おきになるので、手続きも楽になります。
Massachusetts WIC Program
Massachusetts Department of Public Health
Telephone: 617-624-6100 、 1-800-WIC-1007 or 1-800-942-1007
Fax: 617-624-6179
Sunday, February 24, 2008
ボストンで生む人のための出産ガイド 3 (出産方法の選択、ナースミッドワイフの選択と予約、初診)
5. 出産方法の選択
国内外で活躍されている助産師さんからの情報です。
ボストンでの出産に特化したことではありませんが、どこで出産するにしても、出産する側が充分な情報を知っておくことは非常に重要なことです。アメリカで出産する場合、日本との大きな違いは、医師かナースミッドワイフを自分で選ぶことができるということです(日本でも助産院での出産は可能ですが少数です)。日本では妊娠中医師に診察を受けていたとしても、多くの病院では出産を直接介助するのが助産師であるため、あえて助産師を選ぶということをしないことが大半だと思います。したがって自分にとって最良のケア提供者を選択するということは、日本人には理解が難しいようです。勿論、職種も違うし同じ職種でも働き方が日本とは違うので仕方ありません。例えば、ボストンの大きな病院には助産師がいないため(2005年7月現在)、医師を選んだ場合、出産そのものを介助するのも医師です。押尾祥子著『アメリカで健康に暮らしたい女性のためにー思春期から更年期までー』は、ナースミッドワイフを選択した場合、どんなケアが受けられるのか、医師との違いなど参考になります。押尾先生はシアトルでなでしこクリニックを開業しておられます。
参照サイト:
・Childbirth Connection
女性が賢く出産を選択できるようにするため、最新の科学的根拠が掲載されたサイトです。無痛分娩、帝王切開、会陰切開などについて、妊婦さんが何を知っておくべきか、医師にどのように尋ねるのかなど消費者向けに書かれています。(英語)(いただいた書類ではhttp://www.maternitywise.org/home.htmlが記載されていましたが、Childbirth connectionに転送されました 世話人より)
・ 産院・妊娠・出産・母乳育児情報REBORNよりWHO出産科学についての勧告(日本語)
・ 同じサイトより米国CIMS「マザーフレンドリー産院の10か条」(日本語)
6. ナースミッドワイフの選択と予約
ご自分の保険でカバーされるかどうか確認が必要ですが、下記バースセンターではメジャーな保険はカバーされるとのことでした。(2005年6月現在)。バースセンターの選択イコール、ナースミッドワイフの選択です。この場合、異常が無い限りナースミッドワイフだけが診察・ケアし、検査の指示や、処方もナースミッドワイフが行います。
バースセンター:
・The Cambridge Birth Center in Boston (10 Camelia Ave, Cambridge)
・The Birthplace at Wellesley (9号線沿い)残念ながら2005年8月に閉院となりました。
7. 初診
問診は詳細で、説明は詳しく、渡される資料は膨大なので、パートナーと行くのをおすすめします(英語の得意不得意、通訳の有無に関わらず、必要なことを聞く、納得できる説明を受けるには連れがいたほうが安心でした)。初診のナースは、医師受診までに必要に応じた検査予約をしてくれることもあるようです。私は、いくつかの理由から医師診察前にルチーンの血液検査の他に経腹超音波検査を受けることができました。アメリカならではの妊娠中の注意事項/検査/医療行為についてもこのとき説明がありました(生肉/魚やフレッシュチーズを控えること/水銀摂取をさけるための魚の摂取制限/つわりの対処法/妊娠中のトリプルマーカーテスト/羊水穿刺/医学研究のためのトライアル参加募集/分娩の際の鎮痛や麻酔介入についてなど)。ただし、食事指導については医療スタッフによって多少異なるようです。あがりやすい人や英語に心配のある場合(私です)、妊娠出産および医療上大切なことや質問は、あらかじめメモを作っておくとちょっとは安心です。一般に妊娠中から授乳中にわたって総合ビタミン剤(葉酸を含む)をのむよう指導/処方されます。『90日分処方+次回の処方は処方せんなしで可』というものでした(個人的な判断から私は神経管欠損予防のための葉酸摂取と考えて初回処方分90日のみ服用しました)。
国内外で活躍されている助産師さんからの情報です。
ボストンでの出産に特化したことではありませんが、どこで出産するにしても、出産する側が充分な情報を知っておくことは非常に重要なことです。アメリカで出産する場合、日本との大きな違いは、医師かナースミッドワイフを自分で選ぶことができるということです(日本でも助産院での出産は可能ですが少数です)。日本では妊娠中医師に診察を受けていたとしても、多くの病院では出産を直接介助するのが助産師であるため、あえて助産師を選ぶということをしないことが大半だと思います。したがって自分にとって最良のケア提供者を選択するということは、日本人には理解が難しいようです。勿論、職種も違うし同じ職種でも働き方が日本とは違うので仕方ありません。例えば、ボストンの大きな病院には助産師がいないため(2005年7月現在)、医師を選んだ場合、出産そのものを介助するのも医師です。押尾祥子著『アメリカで健康に暮らしたい女性のためにー思春期から更年期までー』は、ナースミッドワイフを選択した場合、どんなケアが受けられるのか、医師との違いなど参考になります。押尾先生はシアトルでなでしこクリニックを開業しておられます。
参照サイト:
・Childbirth Connection
女性が賢く出産を選択できるようにするため、最新の科学的根拠が掲載されたサイトです。無痛分娩、帝王切開、会陰切開などについて、妊婦さんが何を知っておくべきか、医師にどのように尋ねるのかなど消費者向けに書かれています。(英語)(いただいた書類ではhttp://www.maternitywise.org/home.htmlが記載されていましたが、Childbirth connectionに転送されました 世話人より)
・ 産院・妊娠・出産・母乳育児情報REBORNよりWHO出産科学についての勧告(日本語)
・ 同じサイトより米国CIMS「マザーフレンドリー産院の10か条」(日本語)
6. ナースミッドワイフの選択と予約
ご自分の保険でカバーされるかどうか確認が必要ですが、下記バースセンターではメジャーな保険はカバーされるとのことでした。(2005年6月現在)。バースセンターの選択イコール、ナースミッドワイフの選択です。この場合、異常が無い限りナースミッドワイフだけが診察・ケアし、検査の指示や、処方もナースミッドワイフが行います。
バースセンター:
・The Cambridge Birth Center in Boston (10 Camelia Ave, Cambridge)
・The Birthplace at Wellesley (9号線沿い)残念ながら2005年8月に閉院となりました。
7. 初診
問診は詳細で、説明は詳しく、渡される資料は膨大なので、パートナーと行くのをおすすめします(英語の得意不得意、通訳の有無に関わらず、必要なことを聞く、納得できる説明を受けるには連れがいたほうが安心でした)。初診のナースは、医師受診までに必要に応じた検査予約をしてくれることもあるようです。私は、いくつかの理由から医師診察前にルチーンの血液検査の他に経腹超音波検査を受けることができました。アメリカならではの妊娠中の注意事項/検査/医療行為についてもこのとき説明がありました(生肉/魚やフレッシュチーズを控えること/水銀摂取をさけるための魚の摂取制限/つわりの対処法/妊娠中のトリプルマーカーテスト/羊水穿刺/医学研究のためのトライアル参加募集/分娩の際の鎮痛や麻酔介入についてなど)。ただし、食事指導については医療スタッフによって多少異なるようです。あがりやすい人や英語に心配のある場合(私です)、妊娠出産および医療上大切なことや質問は、あらかじめメモを作っておくとちょっとは安心です。一般に妊娠中から授乳中にわたって総合ビタミン剤(葉酸を含む)をのむよう指導/処方されます。『90日分処方+次回の処方は処方せんなしで可』というものでした(個人的な判断から私は神経管欠損予防のための葉酸摂取と考えて初回処方分90日のみ服用しました)。
ボストンで生む人のための出産ガイド 2 (妊娠? 医師の選択と予約 “どこにかかったか?”口コミ情報)
2. 妊娠?
薬局(CVSやWalgreensなど)で売っている妊娠判定キット(商品名クリアブルーなど)で、陽性を確認します。妊娠反応をみて欲しいと言ってかかりつけ/プライマリケア医(primary care physician 以下PCP)を受診しても、判定キットの結果を聞かれるだけで、必要がなければあらためて検査はされません。
3. 医師の選択と予約
産科医の受診は、保険会社が契約している医師であれば、PCPの紹介が必要ではない(直接受診できる)場合が少なくありません。情報を集めて、受診したい医師、施設へ自分で予約をいれます。例えば、HUHSでは、ホリヨークセンターの産科にかかるようにいわれるようですが、保険がカバーしている医師ならば、自分の希望するところに直接予約することも可能です。最終月経日、保険会社登録ID、社会保障番号(SSN)、住所や電話番号を手元において、予約の電話をしましょう。たとえば、私は、妊娠5週で予約の電話を入れたところ、妊娠8週で看護師(レジスタードナースRN)、その2週後に医師の予約が入りました(妊娠がわかってDr.の診察を受けられるのは、特に問題がなければ、通常10週以降)。BWHでは初診予約をとったら、病院の保険係に電話することで、医療保険や住所等の登録/受付が済むので、初診時に事務手続きが不要で診察券(ブルーカードと呼ばれる青いプラスチックのカード)もできていて便利でした。Beth Israel Hospital(以下Beth Israel)ではこういった診察券はないそうです。
4. “どこにかかったか?”口コミ情報
今回情報をいただいた皆さんが出産されたのは、BWH、Beth Israel、Mount Auburn Hospitalなどでした。
・口コミでお勧めの医師をきいておいて、予約の際に指名した。
・受診したいクリニックのウェブサイトから医師のプロフィールをあらかじめ調べた。
・PCPに、受診したいクリニックのなかから知っている医師の個人名を挙げてもらった。
・予約しようとしたら、枠がいっぱいだから、と断られた。など。
・複数の医師がいるところでは、あらかじめ複数の医師を候補に考えておくほうがいいかも。
産科クリニックとして名前のあがったところ(バースセンターについては後述)
・Brigham Obstetrics and Gynecology Group(2005年の夏にBWHの目の前から、850 Boylston st.に引っ越したので、無料駐車場があるのはいいけれどBWH本院からは遠い診療所となりました。ロングウッドメディカルエリアから無料シャトルあり)
・Mount Auburn Hospital (330 Mount Auburn St, Cambridge)
・New England OB-GYN Associates(One Brookline Place, 617-731-3400、 ブルックラインビレッジ駅前)
薬局(CVSやWalgreensなど)で売っている妊娠判定キット(商品名クリアブルーなど)で、陽性を確認します。妊娠反応をみて欲しいと言ってかかりつけ/プライマリケア医(primary care physician 以下PCP)を受診しても、判定キットの結果を聞かれるだけで、必要がなければあらためて検査はされません。
3. 医師の選択と予約
産科医の受診は、保険会社が契約している医師であれば、PCPの紹介が必要ではない(直接受診できる)場合が少なくありません。情報を集めて、受診したい医師、施設へ自分で予約をいれます。例えば、HUHSでは、ホリヨークセンターの産科にかかるようにいわれるようですが、保険がカバーしている医師ならば、自分の希望するところに直接予約することも可能です。最終月経日、保険会社登録ID、社会保障番号(SSN)、住所や電話番号を手元において、予約の電話をしましょう。たとえば、私は、妊娠5週で予約の電話を入れたところ、妊娠8週で看護師(レジスタードナースRN)、その2週後に医師の予約が入りました(妊娠がわかってDr.の診察を受けられるのは、特に問題がなければ、通常10週以降)。BWHでは初診予約をとったら、病院の保険係に電話することで、医療保険や住所等の登録/受付が済むので、初診時に事務手続きが不要で診察券(ブルーカードと呼ばれる青いプラスチックのカード)もできていて便利でした。Beth Israel Hospital(以下Beth Israel)ではこういった診察券はないそうです。
4. “どこにかかったか?”口コミ情報
今回情報をいただいた皆さんが出産されたのは、BWH、Beth Israel、Mount Auburn Hospitalなどでした。
・口コミでお勧めの医師をきいておいて、予約の際に指名した。
・受診したいクリニックのウェブサイトから医師のプロフィールをあらかじめ調べた。
・PCPに、受診したいクリニックのなかから知っている医師の個人名を挙げてもらった。
・予約しようとしたら、枠がいっぱいだから、と断られた。など。
・複数の医師がいるところでは、あらかじめ複数の医師を候補に考えておくほうがいいかも。
産科クリニックとして名前のあがったところ(バースセンターについては後述)
・Brigham Obstetrics and Gynecology Group(2005年の夏にBWHの目の前から、850 Boylston st.に引っ越したので、無料駐車場があるのはいいけれどBWH本院からは遠い診療所となりました。ロングウッドメディカルエリアから無料シャトルあり)
・Mount Auburn Hospital (330 Mount Auburn St, Cambridge)
・New England OB-GYN Associates(One Brookline Place, 617-731-3400、 ブルックラインビレッジ駅前)
ボストンで生む人のための出産ガイド 4 (母子手帳、通訳、投薬、母親教室 Maternity class、病院見学Maternity tour)
8. 母子手帳
ありません。Brigham OB/GY Groupでは、日本の母子手帳の妊婦検診欄とほぼ同じ内容の二つ折りの厚紙に検診結果を記入してくれました。日本の親戚にたのんで転出当時の役所から母子手帳をもらったり、インターネットで日本語/英語併記母子手帳を購入された方もいます。私も手に入れて自分で書き込んでいます。
生まれた赤ん坊の予防接種については、かかりつけ小児科医が予防接種記録と身体計測の記録カードを、発行してくれます。このカードが、正規の予防接種記録となり、米国での就学などでも有効だそうです。
9. 通訳
医療通訳は、無料で予約できる施設は多いはずです。が、依頼していたのに来なかった、といった場合もあります。通訳が必須の場合には、通訳の予約を入れてから、それに合わせて受診予約をいれるといった方法をとった方もいるようです。通訳を頼んだことのある人から、よかった通訳さんの連絡先を聞いてみるのも一法かもしれません。一度通訳を利用すると、それ以降の受診予約をその通訳さんの都合に合わせていれてもらうことも可能、とか。
10. 投薬
妊娠中期の血液検査で貧血があった場合:血液検査の結果を確認したナースから電話がかかってきて、鉄剤(スローフィー、Slow Fe)を薬局で購入/服用するよう指示されたそうです。もともと貧血のある場合、妊娠初期のビタミン剤処方と一緒に鉄剤を処方されることもあるそうです。妊娠中に服用して構わない市販薬(OTC:over the counter)については、初診時に一覧表をくれました。
11. 母親教室 Maternity class
BWHではIsis Maternity(617-264-4747、ブルックラインビレッジ駅前)というところが一括してやっていて、妊娠21週になったら電話するようにすすめられます。コースは有料でパートナー参加が推奨され、兄姉児の同伴は不可なので私は行きませんでした。初産の方で計五回のコースを受けた方は、『とてもよかった』そうです。経産婦用の土日2回コース、マタニティエアロビクス、新生児の蘇生法などなどさまざまなコースがあります。Beth Israelでは、病院見学と一緒のコースがあるらしいです。
また、BC/BSのような保険会社も無料の産前講習を行っています(詳細は不明)。また、例えばBC/BSでは、妊娠すると”Living Healthy Babies”という無料プログラム参加の誘いがあり、希望の葉書を出すと産前ー産後にさまざまな子育て情報/書籍を送ってくれましたが、けっこうよかったです。ナースによる24時間受け付け電話相談もあるそうです。個人的によかった妊娠本は(立ち読みですが)Your Pregnancy Week by Week by Dr. Glade B. Curtis:図が多く、文章は短く、週ごとに解説。そして男性パートナーが何をヘルプしたらいいかが書いてあるのも好感:『今週から通勤途中にちょっとした手伝いを。たとえばクリーニング屋に寄ってあげましょう』。前出のIsis Maternityには、妊娠子育てに関する雑誌/書籍が自由に読めるコーナーがあります。MGHなどでは職員にマタニティー・子育て関連の本の貸し出しもしていますので、こういう情報も職場からもらえるかもしれません。
12. 病院見学Maternity tour
産院では、マタニティーツアーがおこなわれています。BWHでは、平日/休日、昼間/夜間に成人向けのツアーがあり(子どもの同伴不可)、月に1回週末に姉兄のための見学ツアーもあります(子どもOKですが産室のあるフロアには入れません)。参加登録はBWHではインターネットで予約できました。
ありません。Brigham OB/GY Groupでは、日本の母子手帳の妊婦検診欄とほぼ同じ内容の二つ折りの厚紙に検診結果を記入してくれました。日本の親戚にたのんで転出当時の役所から母子手帳をもらったり、インターネットで日本語/英語併記母子手帳を購入された方もいます。私も手に入れて自分で書き込んでいます。
生まれた赤ん坊の予防接種については、かかりつけ小児科医が予防接種記録と身体計測の記録カードを、発行してくれます。このカードが、正規の予防接種記録となり、米国での就学などでも有効だそうです。
9. 通訳
医療通訳は、無料で予約できる施設は多いはずです。が、依頼していたのに来なかった、といった場合もあります。通訳が必須の場合には、通訳の予約を入れてから、それに合わせて受診予約をいれるといった方法をとった方もいるようです。通訳を頼んだことのある人から、よかった通訳さんの連絡先を聞いてみるのも一法かもしれません。一度通訳を利用すると、それ以降の受診予約をその通訳さんの都合に合わせていれてもらうことも可能、とか。
10. 投薬
妊娠中期の血液検査で貧血があった場合:血液検査の結果を確認したナースから電話がかかってきて、鉄剤(スローフィー、Slow Fe)を薬局で購入/服用するよう指示されたそうです。もともと貧血のある場合、妊娠初期のビタミン剤処方と一緒に鉄剤を処方されることもあるそうです。妊娠中に服用して構わない市販薬(OTC:over the counter)については、初診時に一覧表をくれました。
11. 母親教室 Maternity class
BWHではIsis Maternity(617-264-4747、ブルックラインビレッジ駅前)というところが一括してやっていて、妊娠21週になったら電話するようにすすめられます。コースは有料でパートナー参加が推奨され、兄姉児の同伴は不可なので私は行きませんでした。初産の方で計五回のコースを受けた方は、『とてもよかった』そうです。経産婦用の土日2回コース、マタニティエアロビクス、新生児の蘇生法などなどさまざまなコースがあります。Beth Israelでは、病院見学と一緒のコースがあるらしいです。
また、BC/BSのような保険会社も無料の産前講習を行っています(詳細は不明)。また、例えばBC/BSでは、妊娠すると”Living Healthy Babies”という無料プログラム参加の誘いがあり、希望の葉書を出すと産前ー産後にさまざまな子育て情報/書籍を送ってくれましたが、けっこうよかったです。ナースによる24時間受け付け電話相談もあるそうです。個人的によかった妊娠本は(立ち読みですが)Your Pregnancy Week by Week by Dr. Glade B. Curtis:図が多く、文章は短く、週ごとに解説。そして男性パートナーが何をヘルプしたらいいかが書いてあるのも好感:『今週から通勤途中にちょっとした手伝いを。たとえばクリーニング屋に寄ってあげましょう』。前出のIsis Maternityには、妊娠子育てに関する雑誌/書籍が自由に読めるコーナーがあります。MGHなどでは職員にマタニティー・子育て関連の本の貸し出しもしていますので、こういう情報も職場からもらえるかもしれません。
12. 病院見学Maternity tour
産院では、マタニティーツアーがおこなわれています。BWHでは、平日/休日、昼間/夜間に成人向けのツアーがあり(子どもの同伴不可)、月に1回週末に姉兄のための見学ツアーもあります(子どもOKですが産室のあるフロアには入れません)。参加登録はBWHではインターネットで予約できました。
Saturday, February 23, 2008
ボストンで生む人のための出産ガイド 1 (はじめに アメリカの医療保険)
これらの情報は、8人の方が快く提供してくださいました。どうもありがとうございます。(世話人より)
はじめに
みなさまのあたたかいお力添えのおかげで、第二子となったちびも、はや6ヶ月となりました。当地での妊娠出産は、第一子の出産(日本の総合周産期母子医療センターをもつ大学病院)と比べ、異なる点も多く、興味深く思いました。妊娠・出産は本人および家族にとって大きなイベントであり、本人やパートナーの仕事/研究への影響も甚大です。HMJ (Harvard Med-J)の過去ログ『ボストンで生む人のための出産ガイド』(以下「ボストンで生む人のための出産ガイド96年版」と呼ばせていただきます)や『ボストンへようこそ』(改訂第二版、ボストン日本人会婦人部編)は大変参考になりましたが、どちらも約10年がたっています。最近の出産をめぐる情報をアップデートし共有しようと、2004年−2005年現在の状況をまとめてみようと思い立ちました。そこで知り合いの方に声をかけて情報交換会をいたしました。参加者は7名で、ボストンという土地柄を反映して日米出産経験者4名、助産師2名、公衆衛生学専門家1名、医師1名という構成となりました。会では、具体的なハウツーから、日米の医療の違いまで多岐にわたる発言が寄せられました。
本稿は、この情報交換会をもとにBrigham and Women’s Hospital(以下BWH)で出産した筆者の経験や知人からの情報を加えたものです。HMJの『ボストンで生む人のための出産ガイド96年版』に追加することを前提とし、重複をなるべく避けました。一個人の経験をもとに、可能な限り具体的に記載したため、偏りのある情報も少なくないと思いますがどうぞご容赦ください。
最後になりましたが、惜しみない協力をしてくださった小山内泰代さん、小野崎恵理子さん、小野崎耕平さん、加来るみ子さん、中澤千冬さん、Sさん、本当にどうもありがとうございました。お忙しい皆様の御協力と御親切に心よりお礼を申し上げるとともに、当地での安心な出産の一助となれば幸いです。
2005年10月 東京にて、蜂矢百合子
1. アメリカの医療保険
(ハーバードで医療システム、医療専攻を専攻している方から概略を教えていただきました。)
アメリカの医療保険制度は日本と大きく異なります。代表的な違いは次のとおりです。
・国民皆保険ではない。老人や低所得者などを除き、多くは各自で民間保険に加入するか、雇用者が提供する職域保険に加入している。無保険者も国民の2割弱存在する。
・どこの病院にでもかかることができるオープンアクセス(日本で言ういわゆるフリーアクセス)ではなく、保険プランによってプロバイダー(アメリカで良く使う言葉で、病院や医師を指す)が決められていることが多い。
・医療費の単価が全国一律の日本と異なり、保険プランや病院ごとに違う。例えば同じ検査でも5000円の病院と17000円の病院があったりするし、また同じ病院でも患者が加入している保険会社によって請求額が異なる。
日米を一概に比較することはできませんが、多くの方の印象をまとめると「似たような診療行為でくらべると、米国の医療費の方が概ね高額」ということになろうかと思います。一口で言えば、極めて複雑なシステムであり、保険に関しても「ケース・バイ・ケース」ということになります。医療保険の加入時や、手続きの際には、面倒でも充分に確認することが必要になります。特に、妊娠出産がカバーされるかどうかは大切なところです。保険プランによっては、加入時に妊娠の可能性がある、あるいは判明している場合には、出産費用はカバーしないところもあります。この場合、自己負担額は250万円から300万円程度にのぼる可能性もありますので、充分に注意が必要です。また、過去には日本人の保険未加入者の方で、病院の貧困者向けのチャリティーケア(慈善医療)制度により自己負担ほとんど無しで出産したという方も複数いらっしゃいますが、今後も適用になるかどうかは全くわかりません。
ハーバード関連病院勤務の方の場合ではHarvard Pilgrim Health Careなどの保険が一般的のようです。また、ハーバード大学の学生の場合はBlue Cross and Blue Shield of Massachusetts (以下BC/BS)のHarvard University Health Services (以下HUHS) PPO(Prefered Provider Organization)への加入が義務付けられているようです。また、特にラボに勤務されている方の場合、大学に所属しているのか、ラボに個人的に雇われているのか等、所属先やポジションにより、その扱いは大きく異なります。雇用契約を結ぶ際に、医療保険については充分に確認しておくことが大切です。
いずれにしても、出産予定者がまず確認すべきことは、「妊娠出産がカバーされるかどうか」です。
1) 加入時に妊娠が判明している場合に、出産費用がカバーされるか
2) 加入後に判明した場合は、どの範囲がカバーされるか?分娩のみ?検診・検査は?
加入時に妊娠が判っており通常分娩がカバーされない場合でも、帝王切開に限ってはカバーするという保険プランもあります。ちなみに、ハーバード大学の学生およびそのご家族が加入する保険の場合は、加入時に判明していてもカバーされる上、出産関連の費用はほぼ全てカバーされます。(2005年8月現在)
また、保険プランとの手続き関係では、様々なトラブルが日常的にあります。代表的なものは、誤請求です。身に覚えの無い医療費が請求されていたり、保険でカバーされるべき医療費について自己負担を求めてくるような間違いが頻繁にありますので、その都度確認しておく必要があります。おかしいと思ったら、躊躇せず問い合わせることをお勧めします。
HUHSは、内科診療所はロングウッドにもありますが、産科小児科放射線科等の診療所はケンブリッジにあるホリヨークセンターまでいかなくてはいけません。
学生、常勤ではない方(non group)対象の医療保険もあり、たとえばBC/BSでは Basic Blue Directなどです。保険料は自己負担割合や保証限度額、PPOかHMOかなどで大きく変わりますが、たとえば学生で配偶者と子供一人だと月に635ドル、研究者で福利厚生(benefit)がない場合(雇用主が保険料を負担してくれない場合)で週30-100ドル、個人加入(non-group)家族3人で月800ドルなどです。
はじめに
みなさまのあたたかいお力添えのおかげで、第二子となったちびも、はや6ヶ月となりました。当地での妊娠出産は、第一子の出産(日本の総合周産期母子医療センターをもつ大学病院)と比べ、異なる点も多く、興味深く思いました。妊娠・出産は本人および家族にとって大きなイベントであり、本人やパートナーの仕事/研究への影響も甚大です。HMJ (Harvard Med-J)の過去ログ『ボストンで生む人のための出産ガイド』(以下「ボストンで生む人のための出産ガイド96年版」と呼ばせていただきます)や『ボストンへようこそ』(改訂第二版、ボストン日本人会婦人部編)は大変参考になりましたが、どちらも約10年がたっています。最近の出産をめぐる情報をアップデートし共有しようと、2004年−2005年現在の状況をまとめてみようと思い立ちました。そこで知り合いの方に声をかけて情報交換会をいたしました。参加者は7名で、ボストンという土地柄を反映して日米出産経験者4名、助産師2名、公衆衛生学専門家1名、医師1名という構成となりました。会では、具体的なハウツーから、日米の医療の違いまで多岐にわたる発言が寄せられました。
本稿は、この情報交換会をもとにBrigham and Women’s Hospital(以下BWH)で出産した筆者の経験や知人からの情報を加えたものです。HMJの『ボストンで生む人のための出産ガイド96年版』に追加することを前提とし、重複をなるべく避けました。一個人の経験をもとに、可能な限り具体的に記載したため、偏りのある情報も少なくないと思いますがどうぞご容赦ください。
最後になりましたが、惜しみない協力をしてくださった小山内泰代さん、小野崎恵理子さん、小野崎耕平さん、加来るみ子さん、中澤千冬さん、Sさん、本当にどうもありがとうございました。お忙しい皆様の御協力と御親切に心よりお礼を申し上げるとともに、当地での安心な出産の一助となれば幸いです。
2005年10月 東京にて、蜂矢百合子
1. アメリカの医療保険
(ハーバードで医療システム、医療専攻を専攻している方から概略を教えていただきました。)
アメリカの医療保険制度は日本と大きく異なります。代表的な違いは次のとおりです。
・国民皆保険ではない。老人や低所得者などを除き、多くは各自で民間保険に加入するか、雇用者が提供する職域保険に加入している。無保険者も国民の2割弱存在する。
・どこの病院にでもかかることができるオープンアクセス(日本で言ういわゆるフリーアクセス)ではなく、保険プランによってプロバイダー(アメリカで良く使う言葉で、病院や医師を指す)が決められていることが多い。
・医療費の単価が全国一律の日本と異なり、保険プランや病院ごとに違う。例えば同じ検査でも5000円の病院と17000円の病院があったりするし、また同じ病院でも患者が加入している保険会社によって請求額が異なる。
日米を一概に比較することはできませんが、多くの方の印象をまとめると「似たような診療行為でくらべると、米国の医療費の方が概ね高額」ということになろうかと思います。一口で言えば、極めて複雑なシステムであり、保険に関しても「ケース・バイ・ケース」ということになります。医療保険の加入時や、手続きの際には、面倒でも充分に確認することが必要になります。特に、妊娠出産がカバーされるかどうかは大切なところです。保険プランによっては、加入時に妊娠の可能性がある、あるいは判明している場合には、出産費用はカバーしないところもあります。この場合、自己負担額は250万円から300万円程度にのぼる可能性もありますので、充分に注意が必要です。また、過去には日本人の保険未加入者の方で、病院の貧困者向けのチャリティーケア(慈善医療)制度により自己負担ほとんど無しで出産したという方も複数いらっしゃいますが、今後も適用になるかどうかは全くわかりません。
ハーバード関連病院勤務の方の場合ではHarvard Pilgrim Health Careなどの保険が一般的のようです。また、ハーバード大学の学生の場合はBlue Cross and Blue Shield of Massachusetts (以下BC/BS)のHarvard University Health Services (以下HUHS) PPO(Prefered Provider Organization)への加入が義務付けられているようです。また、特にラボに勤務されている方の場合、大学に所属しているのか、ラボに個人的に雇われているのか等、所属先やポジションにより、その扱いは大きく異なります。雇用契約を結ぶ際に、医療保険については充分に確認しておくことが大切です。
いずれにしても、出産予定者がまず確認すべきことは、「妊娠出産がカバーされるかどうか」です。
1) 加入時に妊娠が判明している場合に、出産費用がカバーされるか
2) 加入後に判明した場合は、どの範囲がカバーされるか?分娩のみ?検診・検査は?
加入時に妊娠が判っており通常分娩がカバーされない場合でも、帝王切開に限ってはカバーするという保険プランもあります。ちなみに、ハーバード大学の学生およびそのご家族が加入する保険の場合は、加入時に判明していてもカバーされる上、出産関連の費用はほぼ全てカバーされます。(2005年8月現在)
また、保険プランとの手続き関係では、様々なトラブルが日常的にあります。代表的なものは、誤請求です。身に覚えの無い医療費が請求されていたり、保険でカバーされるべき医療費について自己負担を求めてくるような間違いが頻繁にありますので、その都度確認しておく必要があります。おかしいと思ったら、躊躇せず問い合わせることをお勧めします。
HUHSは、内科診療所はロングウッドにもありますが、産科小児科放射線科等の診療所はケンブリッジにあるホリヨークセンターまでいかなくてはいけません。
学生、常勤ではない方(non group)対象の医療保険もあり、たとえばBC/BSでは Basic Blue Directなどです。保険料は自己負担割合や保証限度額、PPOかHMOかなどで大きく変わりますが、たとえば学生で配偶者と子供一人だと月に635ドル、研究者で福利厚生(benefit)がない場合(雇用主が保険料を負担してくれない場合)で週30-100ドル、個人加入(non-group)家族3人で月800ドルなどです。
Skypeカンファレンス
2月23日(土)東部標準時、午前10:00 -12:00まで。
オープンチャット(誰でも参加可能)ですので、気軽にお立ち寄り下さい。ただしSkypeが必要になりますので、Skypeをお持ちでない方はこちらを読んでからダウンロードして下さい。
皆さん、ありがとうございました。最大7人でのカンファレンス・コールを試すことが出来ました。上記のチャットルームは終了しています。また機会を設けて、チャット&カンファレンス・コールを行いたいと思いますので、ご協力お願い致します。
オープンチャット(誰でも参加可能)ですので、気軽にお立ち寄り下さい。ただしSkypeが必要になりますので、Skypeをお持ちでない方はこちらを読んでからダウンロードして下さい。
皆さん、ありがとうございました。最大7人でのカンファレンス・コールを試すことが出来ました。上記のチャットルームは終了しています。また機会を設けて、チャット&カンファレンス・コールを行いたいと思いますので、ご協力お願い致します。
Friday, February 1, 2008
CV実践講座(第5回&第6回) 追加情報
CV実践講座の後メーリングリストで出てきた内容を追加しました。
1.人のCVを参考にすること
CV research statementとか、CV job huntingとか、Googleでタイプすると現在職探し中の人のCVがたくさん読めますので、それを参考にして、CVに書く項目を吟味するのは有益だと思います。
アメリカ人には2週間に一度自分のCVを読み直して修正しているという人が結構います。「2週間」というインターバルが適切かどうかは分かりませんが、定期的に他人のCVを読んで、自分のCVを見直してみるのは非常に重要ですね。
自分がジョブハンティングしたときには、30〜40人くらいのCVを読んで、参考になったものはすべて自分のCVに取りいれました。「他人とは違う」ということをCVで売るというのは、言うのは簡単ですが、うまく実行するのは難しいと思います。そういう意味では、それを既に実践している、現在職探し中の人のCVを読むのが有益ではないでしょうか。
勤務先で新しい教員をパブリックサーチで採用する場合にはファイナリストとしてキャンパスに招待される人達のプレゼンテーション(ジョブトーク)の案内が回ってきて、それに参加できるはずです。そうすれば、どういう風にジョブトークをすべきか分かりますし、さらには彼らにCVを見たいと(例えばメールで)言えば、大抵はCVを送ってくれるでしょう。ファカルティでなくても、応募先のポスドクに「あなたのプレゼンテーションを実に楽しみました。ついてはあなたのqualificationをもっと知りたいのでCVを送ってくれませんか」と言われて、むげに断れる人はそういません。こうすれば、より多くの(そして良質の)CVを見る機会が得られます。
2. 見やすいCVを作る
Invited Talk にしてもPublication にしても、そのRecognitionのレベル・Categoryによって分けてくれているCVは非常に好感がもてます。例えばInstitutionへのInvited Lectureと国際学会でのInvited Lectureとではレベルがちがうわけですので、それをわけて書くのが普通かとおもいます。
Publicationは
・Original Article
・Peer-reviewed
・Reviews
・Chapters
・Editorials とか
・Practice Guidelines and Standards
・その他(Case Reportsとか)
をはっきりわけて書きます。SubmittedとかUnder Reviewとかは書きません。学会誌のAbstracts(学会の年会などの後で学会がAbstractだけを発表するが、それのことらしいです)もいくら書いてても意味がないです。
Publicationsでは自分の名前とJournal Titleは目立つようにするのが当然です。自分の名前はBoldでUnderlineをして、JournalはUnderlineをします。Corresponding Authorだったら *マークをつけてページごとにFootnoteで *はCorresponding Authorを意味することを説明します。
3. 落ちたグラントを入れるかどうか
「CV実践講座 (第5回 & 第6回勉強会)報告」で話題になった落ちたグラントをCVにいれるかどうかは意見が分かれました。
「スコアがいい場合はいいんでしょうが、落ちたやつも入れるというのはどうかと思います」という意見と、「落ちてもアプライし続ける(めげない)エナジーがあるということを示す、そしてスコアが悪くなくても採択率の低さで落ちてしまっている(からしかたない?)ということを示すからいいのではないですか」という意見がありました。
3. 結論
自分がポスドクをとるときに専門分野の次に決め手になるのはやはりPublicationsでしょうか。とにかくどんなArticleでもいいからいっぱい書いている人はやっぱりよく働く、将来性のある人物に思えてきます。 (現在PIをしている人の言葉です。やっぱり)
関連のブログ
・CV実践講座 (第5回 & 第6回勉強会)報告
・Web of science あるいはGoogle Scholarの使い方
1.人のCVを参考にすること
CV research statementとか、CV job huntingとか、Googleでタイプすると現在職探し中の人のCVがたくさん読めますので、それを参考にして、CVに書く項目を吟味するのは有益だと思います。
アメリカ人には2週間に一度自分のCVを読み直して修正しているという人が結構います。「2週間」というインターバルが適切かどうかは分かりませんが、定期的に他人のCVを読んで、自分のCVを見直してみるのは非常に重要ですね。
自分がジョブハンティングしたときには、30〜40人くらいのCVを読んで、参考になったものはすべて自分のCVに取りいれました。「他人とは違う」ということをCVで売るというのは、言うのは簡単ですが、うまく実行するのは難しいと思います。そういう意味では、それを既に実践している、現在職探し中の人のCVを読むのが有益ではないでしょうか。
勤務先で新しい教員をパブリックサーチで採用する場合にはファイナリストとしてキャンパスに招待される人達のプレゼンテーション(ジョブトーク)の案内が回ってきて、それに参加できるはずです。そうすれば、どういう風にジョブトークをすべきか分かりますし、さらには彼らにCVを見たいと(例えばメールで)言えば、大抵はCVを送ってくれるでしょう。ファカルティでなくても、応募先のポスドクに「あなたのプレゼンテーションを実に楽しみました。ついてはあなたのqualificationをもっと知りたいのでCVを送ってくれませんか」と言われて、むげに断れる人はそういません。こうすれば、より多くの(そして良質の)CVを見る機会が得られます。
2. 見やすいCVを作る
Invited Talk にしてもPublication にしても、そのRecognitionのレベル・Categoryによって分けてくれているCVは非常に好感がもてます。例えばInstitutionへのInvited Lectureと国際学会でのInvited Lectureとではレベルがちがうわけですので、それをわけて書くのが普通かとおもいます。
Publicationは
・Original Article
・Peer-reviewed
・Reviews
・Chapters
・Editorials とか
・Practice Guidelines and Standards
・その他(Case Reportsとか)
をはっきりわけて書きます。SubmittedとかUnder Reviewとかは書きません。学会誌のAbstracts(学会の年会などの後で学会がAbstractだけを発表するが、それのことらしいです)もいくら書いてても意味がないです。
Publicationsでは自分の名前とJournal Titleは目立つようにするのが当然です。自分の名前はBoldでUnderlineをして、JournalはUnderlineをします。Corresponding Authorだったら *マークをつけてページごとにFootnoteで *はCorresponding Authorを意味することを説明します。
3. 落ちたグラントを入れるかどうか
「CV実践講座 (第5回 & 第6回勉強会)報告」で話題になった落ちたグラントをCVにいれるかどうかは意見が分かれました。
「スコアがいい場合はいいんでしょうが、落ちたやつも入れるというのはどうかと思います」という意見と、「落ちてもアプライし続ける(めげない)エナジーがあるということを示す、そしてスコアが悪くなくても採択率の低さで落ちてしまっている(からしかたない?)ということを示すからいいのではないですか」という意見がありました。
3. 結論
自分がポスドクをとるときに専門分野の次に決め手になるのはやはりPublicationsでしょうか。とにかくどんなArticleでもいいからいっぱい書いている人はやっぱりよく働く、将来性のある人物に思えてきます。 (現在PIをしている人の言葉です。やっぱり)
関連のブログ
・CV実践講座 (第5回 & 第6回勉強会)報告
・Web of science あるいはGoogle Scholarの使い方
Web of science あるいはGoogle Scholarの使い方
CV実践講座にのせたWeb of Scienceの使い方と、その後メーリングリストに出たGoogle Scholarの使い方を説明します。
A. ISI Web of Knowledge
アカウントの問題だろうと思いますが、大学や研究所以外からはアクセスできないようです。
無事にHPにアクセスできたときは、自分の論文情報を入れます。すると、自分が書いた論文が出てきます。
重要なのは、Time Citedという数字で、「論文が出てから今まで何人の人が論文に引用したか」を示します。
それをクリックすると、どの論文が引用したかわかります。
これで例えば誰が読んでくれているとかcompetitorを見つけたりとか、いろいろわかります。
この情報はグリーンカードをEB-1で申し込むときや2 Year's RuleのWaiverにも使えるそうです。
1. 「自分の研究がどのくらいの人々に認識されているか」の証明に使える。
2. 推薦書をもらうとき、自分の論文をよく引用してくれる人からだと、研究を評価してくれているので、いい推薦書をもらいやすい。
B. Google Scholar
こちらは家からでもアクセスできます。
基本的にはWeb of Scienceと論文の引用回数は同じぐらいです。Google Scholarは本へのCitationsとかいろんな国の言語の論文まではいっています。
しかし、まだきちんと論文が網羅されていなかったりすることもあります。
A. ISI Web of Knowledge
アカウントの問題だろうと思いますが、大学や研究所以外からはアクセスできないようです。
無事にHPにアクセスできたときは、自分の論文情報を入れます。すると、自分が書いた論文が出てきます。
重要なのは、Time Citedという数字で、「論文が出てから今まで何人の人が論文に引用したか」を示します。
それをクリックすると、どの論文が引用したかわかります。
これで例えば誰が読んでくれているとかcompetitorを見つけたりとか、いろいろわかります。
この情報はグリーンカードをEB-1で申し込むときや2 Year's RuleのWaiverにも使えるそうです。
1. 「自分の研究がどのくらいの人々に認識されているか」の証明に使える。
2. 推薦書をもらうとき、自分の論文をよく引用してくれる人からだと、研究を評価してくれているので、いい推薦書をもらいやすい。
B. Google Scholar
こちらは家からでもアクセスできます。
基本的にはWeb of Scienceと論文の引用回数は同じぐらいです。Google Scholarは本へのCitationsとかいろんな国の言語の論文まではいっています。
しかし、まだきちんと論文が網羅されていなかったりすることもあります。
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